こんにちは。本日のブログを担当させて頂く、歯科衛生士の小川です。
ご報告が送れましたが、9月12日、13日の2日間、山形県酒井市に行ってまいりました!
熊谷崇先生が開業されている日吉歯科診療所での、オーラルフィジシャンセミナーに院長の市丸、歯科衛生士の小川、高橋、内田で参加するためです。
第1回目については内田が報告した通りです。
山形へは一度東京で飛行機を乗り継ぎながら、4時間ほどで到着します。とても遠い所ではありますが、第1回目の時にお会いした日吉歯科のスタッフの皆さん、タクシーの運転者さんやお店の方々まで皆さんとても温かい方ばかりだったため、2回目の参加をとても楽しみにしていました。今回も、山形の皆さんとお話する事ができ、そして受講することができ、とても有意義な時間を過ごす事ができました。また、同じく参加されている歯科医院の皆さんとも交流が持てた事も、とても良かったです。
第1回目ではオーラルフィジシャンについてを中心に、現在の日本の歯科医療について、今後オーラルフィジシャンを医院に取り入れる為のセミナーでした。その時に、多くの宿題をいただいておりましたので、仕上げたものを各医院により発表をするのが第2回目でした。
4月の受講では、当院で今まで続けてきていた予防歯科は正しいのか、今のやり方から更にパワーアップする事ができないか、また効率良くできないかという思いから参加しました。当院は2000年開業以来、予防を中心に、一生自分の歯で食べる事ができるようにサポートすることを目標に頑張ってきました。山形の日吉歯科診療所では、35年前からオーラルフィジシャンを行っています。今回、2回目も参加する事ができましたが、山形と佐賀と離れた所にありながらも、目標は同じであることを実感して戻ってまいりました。
参加は10歯科医院でした。各歯科医院でまとめた宿題を15分間プレゼンします。その後45分の質疑応答です。当院の発表は一番最後との事でした。(発表担当は私でしたので、緊張が続くため一番目が良いと笑いながら交渉しましたが、当院の口腔内写真が綺麗だから最後になりましたとのお言葉を頂けました)
各医院の発表の前に、熊谷先生よりオーラルフィジシャンについてのおさらい、MTMについてのお話がありました。
【MTMとは】MTM(メディカルトリートメントモデル)とは、初期のリスク評価から、個々の患者さんに合わせた予防プログラムの立案、最小侵襲治療などを行い、定期的なメインテナンスに至るまで流れです。~日吉歯科診療所のホームページより~
このMTMの流れは国際的にはスタンダードなやり方です。熊谷先生は、何度も歯科医療のイノベーションを起こそうと仰っていました。今の、痛くなったから歯医者に行って削って詰める、これを続けていては日本人の口の中はいつまでたっても良くなりません。それは厚生労働省の歯科疾患実態調査で明らかになっています。このグラフから分かる事は、昭和62年も平成17年も同じように年齢を重ねるにつれて、DMF指数が増えていっているという事です。
【DMF指数とは】
D(decayed teeth) 未処置むし歯 M(missing teeth) むし歯が原因の喪失歯 F(hilled teeth) 充填歯
そして宿題の中で、当院にいらっしゃった患者様のお口の中の状況をデータ化する事も必要でした。当院に初めていらっしゃった患者様の状況ですが、やはりDMF指数が高い方が非常に多く、全国の歯科疾患実態調査と同じように増えていくグラフとなりました。そして残念な事に20、30代で約40%、40代以降では60%の方がDMF指数15本以上という結果でした。これはなんとかしなければなりません。そんな暗い話の中でも、20代未満の方の虫歯が少ないという事も分かりました。これは佐賀県が頑張っている事の一つ、義務教育の中でのフッ化物洗口の効果であろうと考えられます。
発表を終えて、当院でもう少し頑張らなくてはならない事も明確になりました。既に実行しています。今後それが更に定着していくよう、スタッフ一同頑張っていきたいと思います。
オーラルフィジシャンセミナーに参加し、地域の皆様の口腔健康をしっかりと守っていく歯科医院として今後もっと頑張ろうと決意を新たにしました。むし歯、歯周病は防げる病気です。1日でも早く私たちと出会っていただき、口腔健康を手にいれてもらいたいと思います。
(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント・歯周病センター(佐賀県鳥栖市)
TEL:0942-81-5410 歯科衛生士 小川希和子