くらのうえ市丸歯科ブログ

お口の健康を守りたい

日本臨床歯周病学会 第2回九州支部研修会に参加しました

2024年03月05日 | 外部セミナー

2024年(令和6年)3月3日 日本臨床歯周病学会 第2回九州支部大会が開催され、
歯科衛生士の小川が参加してきました。

会員の先生方の発表は、外科的な治療で主に再生療法についてでした。
当院でも歯周組織再生療法や、結合組織移植術など毎週手術が行われています。
手術となる場合、様々な術式や薬剤があります。
その選択基準は骨の吸収の広さや深さなど、治療のガイドラインがあり、歯科医は患者さんのレントゲンや写真、歯周ポケットの数値や出血、ホームケアの状態などをよく観察し、時間をかけて診断し、手術前の計画を立てています。

その為の資料採りの多くは、歯科衛生士が行うのですが、
改めて規格性のある資料採りは大切だと感じました。

特別講演では、「21世紀に求められている歯周治療とは?」という表題で、イエテボリ大学大学院歯周病学科専門医課程をご卒業された、大月先生によるご講演でした。

現在日本での8020(80歳で20本の歯を残そう)達成率は50%を超えましたが、平均残存歯数は14本程度。
スウェーデンでは、なんと22本だそうです。
日本でもようやく「予防歯科」が浸透しつつあります。
少しずつ、多くの方に多くの歯が残り、一生自分の歯で食べることができるようになると良いなと思います。


歯が抜ける原因の一番は歯周病です。
その歯周病ですが、いきなり骨が溶けるわけではありません。
まず最初に「初期症状」があります。
それは歯茎の検査をした時の「出血」です。
そして多くの場合、出血する原因は「ばい菌」です。

日本の80%の方が、軽症~重症含め歯周病と言われています。
何も症状がない状態から歯科医院へ行き、検査を受けて
重症になる前に治療を進めることができれば、外科的な事をする必要がなくなります。
また、治った後も歯の根が見えることなくより良い状態で維持できます。

当院では、歯周病学会指導医 (歯科医全体で0.2%ほど) 1名
歯周病学会専門医 (歯科医全体で1%ほど)  1名
歯周病学会認定歯科衛生士 (就業歯科衛生士数で1%ほど) 3名が在籍しており、指導医、専門医、認定衛生士による教育を受けた衛生士により患者さんの歯周治療を行います。

口腔内写真やレントゲンをじっくりと確認し、歯の根を削らないよう丁寧な歯周治療を行います。
また、歯周外科が必用となった場合も、ガイドラインに従った診断と術式、専用の手術室で清潔な環境での手術ができるようにしています。

歯周病のことはもちろん、虫歯や歯並び、年齢も問いません。
お口の中でお困りや気になることがありましたらご相談くださいね。

 

 

 

 

(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター

(佐賀県 鳥栖市)

TEL:0942-81-5410

歯科衛生士 小川希和子