みなさん、こんにちは。今年で勤務2年目になる歯科衛生士の島田です。
7月21日、アバンセで行われた『健康は健口から~口と全身の意外な関係~』という神戸常盤大学短期大学部口腔保健学科の足立先生のセミナーにスタッフ全員で参加させていただきました。
内容は口腔ケアを行うことで健康に過ごすことができるということだけではなく、災害時でも口腔ケアが大切ということでした。様々な研究からよく物を咬める子は運動能力が高く記憶力もアップするということがわかってきたそうです。よく咬むことで脳に刺激が入るため老化防止にもなります。また、80歳で20本以上歯が残っている人と残っていない人とを比べると、歯がたくさん残っている人ほど病気になりにくいという研究結果も出ています。
みなさん、「誤嚥性肺炎」という病気をご存知ですか?
「誤嚥性肺炎」とは口の中の細菌(特に歯周病菌など)や唾液が誤って気管に入り、肺炎を起こす病気のことをいい、この病気で命を落とす人も増加しています。
最近では新潟県中越沖地震や東北地方太平洋沖地震、今月に入り九州を襲った豪雨などにより、仮設住宅などで生活を送られている人も少なくはありません。震災で命は助かったものの、その後の生活環境の変化で命を落とす震災関連死という死因があります。心筋梗塞、脳血管障害、肺炎(誤嚥性肺炎も含む)が多く、80歳代が最も多く亡くなられています。
災害時は「水がもったいない」といって口腔ケアをしない高齢者が増えるそうです。歯磨きをしない、入れ歯を入れたままにしていると、口腔内のバイ菌が増えてしまい、誤嚥性肺炎を発症しやすくなります。
普段の生活の時も、災害などに遭ってしまった時も、口腔ケアは大切です。健康に生活する為、命を守る為に毎日の口腔ケアをしっかり行われてください。
(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県 鳥栖市)