くらのうえ市丸歯科ブログ

お口の健康を守りたい

継続した院内感染防止対策と、新たな対策のご報告。

2020年05月18日 | Weblog

5月14日、39県における緊急事態宣言が解除されました。
佐賀県も解除されておりますが、今後、新型コロナウイルス感染が落ち着いてきたとしても、第2波が来るとも心配されています.
歯科医院における院内感染防止は, 気を緩めず,継続しなくてはいけません。
これから数年かけてウイズコロナ,ポストコロナへと向かうと思いますが、
今回のウイルス感染への対策は、今後の医療界にとって改革につながるのではないかと感じます。

先日のブログでフェースシールドを作成したことについてご報告しました。
その後、数日前に既製品であるフェースシールドが60枚程届きました。
私の自作したシールドも、既製品も傷がつきやすく、視界が悪くなりやすいため、
わりと早めに交換しなくてはならない事がわかりました。
また、暑くなると視界が曇る事もわかりました。
しかし、今後はこのフェースシールドは歯科医療現場にとってはスタンダードになると思います。

更に当院で追加した強化について、ご報告します。


【スタッフは白衣の交換を1日1回から2回に増やします】
寒い時期でしたので、サージカルガウンの代わりに、割烹着を着用し、前半・後半で着替えていましたが、
夏場となり暑くなるため、前半と後半で白衣を一日に2回づつ着替えるようにしました。
スタッフは、白衣を2~3着持っており、毎日着替えて院内の2台ある洗濯機で毎日洗濯しています。
今回、新たに2着ずつ購入しました.洗濯も2倍に増えますが,清潔第一で頑張ります.


(↑新たに届いた白衣:スタッフが多いので管理も大変です)

 

【次亜塩素酸水を導入しました】

次亜塩素酸水を導入し、患者さん毎にユニット(背もたれ・座る部分・手すり)、荷物置き場、パソコンのキーボード、マウスを払拭しています。
今までは、次亜塩素酸ナトリウムを0.05%に薄めたものを使用していました。
次亜塩素酸水は、ノロウイルスやインフルエンザウイルスを含めた幅広いウイルスに効果あり、取扱いしやすい事で導入しました。
今後は,紫外線や温度に変化しやすいため、試験薬で調べ、効果が落ちていないか確認しながら使用する予定です。

また、診療台や診療台のパネル、ライトの取っ手や、切削器具を接続する部分に関しては、従来通りアルコールでの払拭をしています。
当然、3wayシリンジ(空気と水の出る先)や、切削器具(タービンやコントラ)、超音波本体やチップ、エアーフローの本体は、患者さん毎に交換し滅菌しています。
ディスポーザブルできる、コップやエプロンは使い捨てです。


また、今回の新型コロナウイルスで感染対策を改めて見直していたとき、
DH小川の感じた「ああ、良かったな」を少しご紹介します。

まず、全ての診療室(6室)がすべて個室であること。
すべての部屋に,手洗い場が備え付けてあります.

4~5番目の部屋は、手洗い場が1部屋に2か所あります。
これは、診療中にも術者、介助者がすぐに手洗いができます。
また、6番目のへや(オペ室)は大型シンクも入れると3か所の手洗い場があります。
2室ある、コンサル室もそれぞれ手洗い場を設けています。

そして、全ての診療室に「口腔外バキューム」があること。

患者さんの診療中はもちろん、治療が終わる毎に窓を開け、口腔外バキュームを稼働させる事で空気が入れ替わっているのを肌で感じます。


オペ室(6番目の部屋)の天井です。

手術中は、密閉、密集(術者・介助者二名・患者さん)、密接です。
サージカルガウンを着用、ゴーグルも着用していますが、更に天井にあるフィルターでお部屋の空気を循環させウイルスを物質的に除去します。
このシステムを導入しているため、手術も安心してお受けいただけます。
今まで、当たり前のような、特に意識していなかったシステムでしたが、改めて安心感があります。

そしてグローブについて。

ちょっと汚い写真で申し訳ありませんが、4~5日でこのように多量のグローブが医療廃棄物として処理されます.
それぞれのスタッフが患者さん毎にグローブを交換しているために多量になります。

医療機関は、ある程度の在庫(マスクやグローブ、アルコールなど)を備蓄する必要があります。
その在庫を保管する部屋も必要です.

幸い、計画的に備蓄していたため、患者さん毎にきちんと交換し、ストレスなく診療することができました。

そのような在庫管理、院内設備を整え、指導してくださっていた院長に感謝しています。

今、マスクやアルコール、グローブが新型コロナウイルス感染拡大前と比べると、価格が高騰しています。患者様には見えにくいところではありますが,対策のための労務や経費が本当にかかっています.

最後まで読んでくださってありがとうございます。
院内感染防止対策というのは、外からはあまり見えないため、少しご紹介させていただきました。


ご来院される患者さまより、励ましの言葉を多くいただきます。
ありがとうございます。

スタッフ一同、もっとこうしたら良いのでは?など、話し合いながら頑張っています。
少しでも安心してご来院いただけるよう、頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします。

ご不明な事、ご心配な事がありましたら、いつでもご相談くださいませ。

 

 

医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県 鳥栖市)
TEL : 0942-81-5410       歯科衛生士 小川希和子