令和2年1月17日に、三養基鳥栖地区歯科医師会の勉強会にて、
当院の院長と衛生士小川で講演をさせていただきました。
効果的、効率的なスケーリング・デブライドメントという表題で、
イントロでは院長より、当院での治療効果について、
私は衛生士としてどのように取り組んでいるか、事前に行うことから具体的な器材の使用方法について、1時間程度のお時間を頂き、お話させていただきました。
「歯石を取る」ことは、多くの方が経験されていらっしゃると思います。
1回で終わったよという方もいらっしゃれば、何回もかかった!という方もいらっしゃると思います。
歯周病は重症になればなる程、治療には時間がかかります。
患者さんにとっては、来院した所で簡単に歯石を取ってもらえると感じてらっしゃるかと思いますが、実は事前に撮影されたレントゲンで骨の状態や歯に付着した歯石の有無、診査した歯周ポケットの数値、出血の有無、セルフケアはできているか、撮影した写真から歯茎の炎症、歯茎の退縮がないかなど、色々な情報を事前に確認します。
そして実際に患者さんが来院された時、その情報と歯茎の中がどうなっているか、プローブといわれる検査器具を使用し、レントゲンやポケットの深さが一致しているか、歯石がついているであろうと思われる場所の粗造を確認します。
そしていよいよ、「歯石を取る」という行為に進みます。
とても事前準備に時間がかかるんですね。
そして現在主流となっている、超音波スケーラーを使い、その後ハンドスケーラーを使用し、歯石を取ります。この時、歯茎の下の根っこの部分というのは、組織がやわらかいため、過度に削り取らないように注意しなくてはなりません。
その為に、超音波スケーラーでの注意点、ハンドスケーラーの使用方法など基礎的なことを含めたお話をさせていただきました。
現在、アルバイトに来てくれている学生さんより、学校で習っている事と一致したと言ってもらえました。教科書で習う事と実践イメージが一致することでより覚えやすくなるのではと思います。
最後のまとめとして、院長より
事前準備、たくさんの器材を使用すること、スタッフ教育や滅菌に時間や労力がかかること、
そして日本における歯科衛生士の状況についてお話させて頂きました。
歯科衛生士として市丸歯科に勤めて18年が経過しました。
20代の頃は、とにかく手を動かす、技術の習得に力を入れてきました。
30代に入り、市丸歯科に就職し、器材の管理、マニュアル作成、後輩育成も行えるようになり、
現在は、院長や先生方の執筆のお手伝いもさせていただく機会も多くなりました。
あと数年で50代を迎えるわけですが、「歯科衛生士」として様々な働き方を改革しながら頑張っていきたいと思います。
今回、このような機会をお与えくださった
三養基鳥栖地区歯科医師会会長の原先生はじめ、役員の先生方には大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。
医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター(佐賀県 鳥栖市)
TEL : 0942-81-5410 歯科衛生士 小川希和子