温泉放浪記

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黒田総裁の発言について

2022年06月07日 22時06分00秒 | 歴史
黒田総裁の発言が物議を醸していますが、本質に触れる事をなぜ報道しないのか、その方が問題です。
黒田総裁は、金利を上げたく無いというか、上げると非常にまずい事になるため、ついこの様な発言になってしまったのでしょう。

現在の日本の財務状況が下記のグラフです。
財務省が一般に公開している内容にも関わらず、国会議員を含め、マスコミや国民も見てみないふりをしているのです。






一番問題なのが、1000兆円を超えている、国債費という国の借金です。
毎年、多額の国債を発行していて、ゼロ金利状態にも関わらず、国の予算の内23%が国債の借金返済に充てられています。

しかも、国債のほとんどは、市中銀行を介して日銀が買い込んでいます。 
国債を国から日銀が直接引き受けるのは、終戦直後の様な極度のインフレを起こし、国債が紙クズになってしまう可能性があるため、財政法で原則禁止になっています。
しかし、国との間に市中銀行が入ればOKという、グレーな取引です。

この様な状況で、長期金利を上げれば、国債の金利も比例して上がってしまうのです。

つまり、現在でも国の予算の23%を占めている借金の返済額が、あっという間に数倍に膨らんでしまいかねないのです。
もしこうなってしまえば、公務員の給料、年金などの支払いも滞ってしまうでしょう。

このため、日銀は、いくら円安になろうとも、ゼロ金利政策を続けざるを得ないのです。

現在の状況は、50年前の狂乱物価を思い起こさせる状況です。

財政出動や金融緩和のやりすぎ、中東戦争による石油高騰のため、2年間で物価が50%近く急激に上昇した。


物価高騰のため、買い占め騒ぎとなったスーパー。 デマのためかトイレットペーパーに人が殺到している当時の様子。






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