遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

パリは燃えているか?

2017-06-02 22:48:51 | たわごと
夕立に遭遇しました。寒気が入ってきてて肌寒かったです。ジャケット着てくりゃ良かった。
関東や九州では暑く 日本海側ひんやり (tenki.jp)
明日もちょいと寒いらしいです。飛ぶ時の服装を考えなきゃなぁ。

昨夜未明、目を覚ましてBS-NHKをつけたら、トランプ大統領がスピーチしていました。ひどいスピーチだった。それからは、米国パリ離脱祭りの始まり始まりぃ〜。
パリ協定離脱に喝采するトランプの「真の支持基盤」は誰か (NEWSWEEK)
なんで離脱なのかというと、ニューズウィーク紙が書くように彼の真の支持基盤が原油など化石燃料を採掘して販売するビジネスをやってる人たちが少なからずいる。いつまでたっても上がらない原油価格にイライラしている人たちだ。
そもそも米国は二酸化炭素削減の国際会議から逃げまくってきた。その伝統をオバマ前政権が覆した。中国といっしょにパリ協定に参加した。何でできたかというと、協定の内容に拘束力がなかった。だから議会を通す必要がなかった。そもそも米国民主党は議会で多数をとっていない。オバマ前大統領の判断だけでできた。だからこそトランプ次期政権はちゃぶ台をひっくり返した。TPPもオバマケア(健康保険制度)も核軍縮もパリ協定もひっくり返す。それがトランプ政権のレゾンデートルなんだもん。理由は後からついてくるさ。

さっそくいろんな影響が出ると語られています。
5つの影響 米のパリ協定離脱 (BBC)
コラム:トランプ氏の「オウンゴール」にほくそ笑む中国 (REUTERS)
米環境保護局、早期退職者募集へ=内部文書
まあ、中国がよろこぶだろうって、そんなの余計なお世話でしょう。シェールガス革命によって米国は石炭よりもガスを発電に使うようになっています。二酸化炭素排出量でいえば、抑制的でしょう。それより、『米環境保護局、早期退職者募集』の方がショッキングです。米国のそういう良心的機関の仕事っぷりは世界のお手本になっているのに。残念すぎる。

市場は非情です。
2万円突破の日経平均、「じらされた」エネルギー噴出 (REUTERS)
日経平均は大幅続伸、15年12月以来となる2万円台を回復(財経新聞)
NYダウ終値が最高値更新、2万1144ドル
アメリカ大統領が地球をぶっつぶしてでも金が大事って宣言したんですからマーケット大喜びです。

ちきうは怒ってますよ。
南極の巨大氷棚、間もなく分離 史上最大級の氷山に (CNN)
もう人類はルビコン川を渡ってしまってるので、どこでどんな会議で何を決めようと温暖化は止まらんと思います。国ごとに目標値を決めるという手法がもう効き目ないです。まず石炭燃やすのを世界で禁止すべきです。

エントリーのタイトルを『パリは燃えているか?』にしたんですが・・・あれ、米仏合作の戦争映画です・・・皮肉だなぁ。www

本日のお酒:立山 特別本醸造 + 高知栗焼酎 ダバダ火振
コメント
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