今日も元気に町内パトロール中のバットマンとロビン。
「ねえバットマン、今日こそ一人ぐらいは悪人をとっちめたいね。」
「そうだな、ロビン。今日こそは私も全力で頑張るつもりだ。」
「今日こそはって・・・いつもは全力出してなかったってこと?」
「私は若い君と違って中年なんだ。それに、いつも全力なんて出してたら、ここぞって時に踏ん張りが効かないじゃないか。」
「ここぞって時はいつくるんだよ?」
「それが今日なのさ。」
「やい、キングタット!そこに隠れているのはバレているんだぞ。」
「このバットマン様の目は欺けない!どっこいしょ〜!!!」
「バットマン、さすがに太っちょのキングタットが、こんな細マッチョなミイラに化けるのは無理じゃない?」
「今日、この劇場にジョーカーが出没する!しかもこの観覧席に。」
「バットコンピューターがそう弾き出したんだね?」
「いや、私の野生の勘だ。」
「あんたさん方、そこはワシらの指定席じゃ。」
「ワシらはもう、何十年とそこに座っとるんよ。」
「『マペットショー』のスタトラーさんとウォルドーフさん!ぼく大ファンなんです♪」
「さあ次の現場、ちょっぴり寒い場所に行くぞ!」
「ペンギン?それともMr.フリーズ?」
「まずは帝国軍を撃退だ!」
「よ〜し、ワイヤーで足をぐるぐる巻きに・・・って、宇宙の戦争ってまだ続いてたっけ???」
「Mr.フリーズ!今回こそは観念しろ!」
「バットマン、彼は『アナ雪』のオラフさんだよ。」
「見ろ!あそこにペンギンがいるぞ。やつの後をつけていけば、親分のペンギンの元にたどりつくに違いない。」
「あの鳥はペンギンじゃなくて鶴だと思うんだけど。」
「キャットウーマンはいつ見ても美しい。捕まえるのはやめておこう。」
「美しさでえこひいきするってのはどうかと思うけど・・・」
「それ以前に彼女はキャットウーマンじゃなくて『チキチキマシーン猛レース』のペネロペ・ピットストップさんだよ。」
「出た〜!エッグヘッド!!!」
「エッグヘッドというよりは、むしろゲーム『風来のシレン』に出て来たピータンっぽいかな?ああ、なんてオタクなこと言ってるんだ僕は。」
「ついにリドラーを捕まえたぞ!」
「その人って、どっかで見たような。リドラーじゃなくて・・・う〜ん、もうちょっと考えてみるか。」
「今回もよく働いたな、ロビン。」
「また今回も、誰一人として捕まえられなかったけどね。本当に全力出したの?」
「さて、次回はこのパワードスーツを着て、今度こそは全力で頑張るぞ!」
「それはバットマン用のパワードスーツじゃなくて、アイアンマンさんのハルクバスターだよ。DCキャラがマーベルのスーツ着るなんてありえないでしょ。」
おしまい。