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旧精神科医療は思想警察なのか?

精神科病院では急変時延命しない

2022年02月19日 | 精神科看護

「精神科医は救命できない」「ALSできない」

など言われています。

「本当にできない」わけではありません。

別に精神科以外のDRでも挿管下手な人もいるし、胸骨圧迫やっても蘇生できないこともあります。

仮に救命・延命しても、精神科病院にはその後の身体面を集中治療する環境がないですし、その後の専門治療できる医師もいない。

結局、条件付きで後方支援病院に搬送することになる。

そして、その後方支援病院も「精神科患者だから」と受け入れ拒否してくる。

精神科病院には集中治療する機会もなければ、医師数も圧倒的に少ないため「身体合併症加算」や「精神科救急加算」

を取っていない限り、身体拘束時のモニター管理を除いて集中治療することはありません。

 

「急変時の後方支援病院がないから」という理由で、精神科病棟+内科病棟を持っている病院もありますが、療養型の内科病棟も

純粋な内科ではなく、系列施設からの状態悪化した患者や、精神科から身体状況が悪化した人を受ける受け皿として使用している

にすぎません。

ですから、精神科で夜勤していると、CPA急逝心肺停止で発見されても、そこから処置室に運んでCPR胸骨圧迫することはなく、当直DRに報告し、死亡診断するか、警察を呼んで行政検視、もしくはCPAのまま後方支援病院に搬送しCPRなしで搬送先病院で行政検視するというパターンが多いです。

SM(selbet Mold)自殺の場合は当直師長に報告し、現場保存して警察を呼びます。

院内コードブルーなどといった野暮なことはしません。

精神科病院に入院している患者は、夢も希望もなく生活している、現状維持で生活しているため後追いしてしまう可能性があるから

敢えて、騒ぎ立てません。

患者が通報してくれることもあります。

延命は治療なのでしょうか?

救命と延命は違います。

そして交通事故や労災事故、脳卒中、急性心筋梗塞の発現に対して救命しても、根本解決できていないため再発します。

それは救命ではなく、ただの延命なのです。

熱傷や、事件事故による四肢の切断や大出血などに対しての外科的な救命救急センターは必要ですが、果たして急な心肺停止の人に必要なのか?

それは人を幸せにするものなのか?

疑問が残るところです。

精神科病院で延命しない理由として家族が望まないこともあります。

それは精神科病院に入院して来る約50%弱の患者は「家族が入院させているから」なのです。

ですから急変しても過度な延命はしませんし、「最期、本人は苦しんでいませんでしたか?ありがとうございました」

となるケースばかりなのです。

脳病院、精神病院、本当に必要なのでしょうか?

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