昨日は、つくばの“ノバホール”で地元の幼稚園主催のコンサートがありました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0155.gif)
かなり長く続いているコンサートです。ピアノは毎回入るとは限らないのですが、このところ『唱歌メドレー』を園児の皆さんが歌う企画が続いていて、編曲もあり、私も続けて参加させて頂いています。
園児の皆さんの歌声が可愛らしくて、たまりません。『雨ふりお月さん』の「しゃらしゃーらー」と歌って高くなるあたりを、普通なら子供はほとんど怒鳴るように歌うかと思われるのに、こちらの園児さんは自然にきれいな声で歌います。お行儀も良くて、2時間のコンサートを走り回ることもなく、おとなしく、でも反応するところは反応して、ちゃんと聴いています。厳しくしつけされている様子でもなく、ただ感心してしまいます。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0244.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0245.gif)
ホールは響きが豊かで、美しく音を増幅してくれるのですが、オーケストラの人数が広がると、上手(かみて)から下手(しもて)まで、かなりの距離になり、“時差”が発生します。これが厄介です。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0200.gif)
ピアノは一番上手にあって、打楽器の小物群はおよそ20mくらい向こうの下手奥。自分の位置からは打楽器が遅れて聞こえるのです。自分の耳でぴったり同時に弾こうとすると、タイミングを待たなければなりません。ところが、打楽器からは私がとても遅れているように聞こえるのです。
これは、単純に距離だけの問題ではないように思います。ホールの形もあるんじゃないかなあ。客席で聴くより、ステージ上の方が残響が長い印象でした。楽器セクションごとのサウンドが、調理台の上にパンケーキをお布団のように重ねて、その合間にチョコレートやフルーツ、ホイップ生クリーム、仁丹などが見え隠れする《巨大なパフェ》のように聞こえました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cake.gif)
人間の耳に(頭脳に?)同時に認識できる音は4つか、5つがせいぜいで、あとは“ブレンド”されるか、“お布団群”の中に“埋もれる”かです。このホールは“ブレンド”というより“埋もれる”系なのかなあ。
本番は、とにかくグロッケンの0.4秒前をひたすらキープすることに専念して弾きました。ステージ中央の位置なら0.2秒でOKだったかなあ。
せっかく“響きの良いホール”と思っているのに、音楽的に心地良く弾いていなくて、何が“良い”のか? 誰が心地良く聴いていたのか?
前回ご紹介したシルヴューが《テアトロ・マッシモ歌劇場》で来日した時に、「日本のホールは響き過ぎが多いなあ」と言っていましたが、どうなんでしょうね?
でも、かつて“時差”を感じた記憶のある《東京芸術劇場》でもうじき本番があるので、それを思い出す良い契機になりました。不思議なことに、ここ近年は“時差”をそれほどは感じないんですけどね。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0064.gif)
何なんでしょうね、“時差”って? ヒト、モノ、カネ・・じゃなくて、ヒト、場所、曲ですかねえ?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0155.gif)
かなり長く続いているコンサートです。ピアノは毎回入るとは限らないのですが、このところ『唱歌メドレー』を園児の皆さんが歌う企画が続いていて、編曲もあり、私も続けて参加させて頂いています。
園児の皆さんの歌声が可愛らしくて、たまりません。『雨ふりお月さん』の「しゃらしゃーらー」と歌って高くなるあたりを、普通なら子供はほとんど怒鳴るように歌うかと思われるのに、こちらの園児さんは自然にきれいな声で歌います。お行儀も良くて、2時間のコンサートを走り回ることもなく、おとなしく、でも反応するところは反応して、ちゃんと聴いています。厳しくしつけされている様子でもなく、ただ感心してしまいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0244.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0245.gif)
ホールは響きが豊かで、美しく音を増幅してくれるのですが、オーケストラの人数が広がると、上手(かみて)から下手(しもて)まで、かなりの距離になり、“時差”が発生します。これが厄介です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0200.gif)
ピアノは一番上手にあって、打楽器の小物群はおよそ20mくらい向こうの下手奥。自分の位置からは打楽器が遅れて聞こえるのです。自分の耳でぴったり同時に弾こうとすると、タイミングを待たなければなりません。ところが、打楽器からは私がとても遅れているように聞こえるのです。
これは、単純に距離だけの問題ではないように思います。ホールの形もあるんじゃないかなあ。客席で聴くより、ステージ上の方が残響が長い印象でした。楽器セクションごとのサウンドが、調理台の上にパンケーキをお布団のように重ねて、その合間にチョコレートやフルーツ、ホイップ生クリーム、仁丹などが見え隠れする《巨大なパフェ》のように聞こえました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cake.gif)
人間の耳に(頭脳に?)同時に認識できる音は4つか、5つがせいぜいで、あとは“ブレンド”されるか、“お布団群”の中に“埋もれる”かです。このホールは“ブレンド”というより“埋もれる”系なのかなあ。
本番は、とにかくグロッケンの0.4秒前をひたすらキープすることに専念して弾きました。ステージ中央の位置なら0.2秒でOKだったかなあ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0193.gif)
前回ご紹介したシルヴューが《テアトロ・マッシモ歌劇場》で来日した時に、「日本のホールは響き過ぎが多いなあ」と言っていましたが、どうなんでしょうね?
でも、かつて“時差”を感じた記憶のある《東京芸術劇場》でもうじき本番があるので、それを思い出す良い契機になりました。不思議なことに、ここ近年は“時差”をそれほどは感じないんですけどね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0064.gif)
何なんでしょうね、“時差”って? ヒト、モノ、カネ・・じゃなくて、ヒト、場所、曲ですかねえ?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuri_3.gif)