JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「黄金バット」

2009-02-10 | 映画(DVD)
日本映画史横断③
怪獣・SF映画特集

「黄金バット」1966年 東映 監督:佐藤肇

惑星イカルスの軌道を変えて地球に接近させ、人類を脅迫する怪人ナゾー。そのとき、幻の大陸アトランティスで黄金バットが一万年の眠りから甦る。紙芝居や漫画で人気を集めた和製ヒーローの活躍を、二重露光を駆使した飛行シーンとともに大きなスクリーンに描き出した一篇。

これは面白かった。

子供の頃まだわが町にも紙芝居屋がたまに来て、見てました「黄金バット」
でも、我々世代はアニメの黄金バットですね。
どこ、どこ、どこから来るのかおーごんば~っとぉ!
・・・・
こうもりだけが知っている・・・ナハハハハハハ。名曲です。あの高笑いが耳から離れません。
これはアニメ放映の1年前に公開された実写劇場版。主題歌がそのままアニメにも引き継がれているわけです。
したがって黄金バットのシルエットを使ったオープニングテーマから胸踊ります。

ポスターからしてモノクロ作品とは気付かなかった。
最も汚く、醜い顔をしたヒーロー黄金バット。良いです。髑髏の顔は黄金でしょうか?しゃべると口元が微妙に動きます。ボディスーツはモノクロでも黄金とわかるキンキラキン。
登場シーンで棺から立ち上がり漆黒のマントを広げるなんざぁ、カッコ良い。
飛行シーンはトホホでパジャマッマン並。

対する悪役ナゾーは、予算が無いとはいえ全く情けない着ぐるみ。四つの目もうちょっと何とかならなかったのか。おはよう子供ショーじゃないんだから。

千葉真一のヤマトネ博士。精悍な髭面がカッコ良い。パール研究所員のハイネックのユニフォームも似合う。
パール博士の孫エミリーが研究所で通信係。子供じゃないか。案外可愛いかも。
山川ワタル君はハイネックにランイングシャツのラインが透けていて残念。
清水所員に後のキャプテン・ウルトラ中田博久。この頃はろくに科白もありません。

ナゾーの手下に孫の首を絞められて怒るパール博士。人類を滅亡させようとするナゾーに向ってが吐く捨て科白。
「お前は人殺しだぁ!」は良かったね。

ナゾータワーから人質を一人づつ落下させるケロイド(沼田曜一)
人の生死に関わる事であっても笑いを誘わずには居られません。

ケロイドの良い子を怖がらせようと必死の顔面芸も見逃せません。

ナゾーの墓に墓碑銘まで入れてくれる黄金バットは、やっぱり伝統の上に立つヒーローです。ナハハハハハハ!

京橋 フィルムセンター

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