JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「喜劇 駅前飯店」

2010-01-20 | 映画(DVD)
「喜劇!みんなで笑い初め!」

「喜劇 駅前飯店」1962年 東宝 監督:久松静児

「駅前」シリーズ第5作。徳(森繁)、孫(伴)、周(フランキー)の3人は日本を愛する中国人である。この3人が共同で駅前で大飯店を経営しようと計画。しかし、周が高名な占い師・紅生姜(森光子)を訪れた時から話はややこしくなっていく。

笑いというのは何かの拍子でツボ嵌ってどうしようもなくなる時がある。この映画は昔テレビで見ているのだけど、その時がまさにソレで、いま考えると何がそんなに可笑しいのか不思議なのだけれど、スコーンとツボに嵌っちゃったんだからしょうがない。
それは三木のり平のこの台詞「ワタシ、トコヤノチン・トン・シャン、アタマカリタイナァ」王貞治の頭部にまでも鋏を向ける三木のり平。今まで見た映画の中で一番笑って苦しくなってしまったシーンだ。
久しぶりに見てもやはりその笑いのツボは強烈さを消していないだろうか?そんな事を試してみたくて初の劇場鑑賞。
もちろん、腹がよじれるほどの笑いにはならなかったものの、出番が多いとは言えない三木のり平が駅前シリーズのトリオをすっかり凌駕している事に違いはなかった。
終始フランキー、判淳、森繁が中国人のカタコト日本語をシャベリツヅケルアル、コレイショクサクアルヨ。

当時、一本足打法によって開花した王貞治の出演、演技も見所。
巨人嫌いなので王選手も好ましく思わないところだけれど、やはりスター選手という感じだ。入団テスト(このテスト中に王選手の言葉をなぞるフランキー堺が楽しい。ガイヤオオスギタアルネ)に落ちた判淳の息子を慰める演技「いいお父さんじゃないか」
多摩川グラウンドでのフリーバッティング。当時の事ですからヘルメットなど被らず野球帽でのバッティング。

お目当て三木のり平は出番が少ないのもお値打ちでしょうか、後半登場しなくなりチト寂しい。寂しさとともに笑いのパワーも息切れしてくる。
大ドタバタを経てのラストにチン・トン・シャンが再登場して「アタマカリタイナァ」をまたやってくれる常道なれど、ちょっとパンチが弱く残念。
それでもやっぱり三木のり平に尽きる。ほかにも面白いところは一杯あったはずだが、記載するのが面倒臭くなっちゃったのでもうこれでオシマイ。

銀座シネパトス

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