JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「予告された殺人の記録」 G・ガルシア・マルケス〔野谷文昭・訳〕

2005-12-03 | BOOK
読書力の無い活字中毒者はときどきこんなものに手を出して、ただただ活字の流れに身をまかせたりしています。
G・ガルシア・マルケス
いわずと知れた南米ボリビアのノーベル賞作家。

私と中南米(ラテンアメリカ)との関わりを説明しはじめると、ちょっと長くなるのですが、簡単に説明すると、小学校のころからポイント、ポイントでラ米に曳かれる伏線を経て、学生時代には中南米研究会という得体の知れないサークルに在籍するまでになりました。
なぁに、研究会と言っても授業をさぼって部室にたむろしつつ、酒と麻雀のサークルだったりするのですが。

私は所属していなかったけど、ラ米の文学を研究するグループがあり、ボルヘスなんかの読書会をやっておりました。

そのころガルシア・マルケスがノーベル賞を取ったりして、ちょっとしたラテンアメリカ文学ブームがありましたな。

G・マルケスでのお気に入りは「百年の孤独」と「悪い時」
なかなか読んでいても頭に入ってこないところを何回かリトライしていると
うひゃーと病み付きになります。
「百年の孤独」は一時、枕元において寝る前にランダムにページをめくって読む。なんてこともした(聖書かいっ!)
結局、「百年の孤独」通読はしてないのかもしれない。
「族長の秋」は数度のリトライの末、未読のまま終わっている。
「コレラの時代の愛」という小説(また、けっこう面白いらしい)は未だ日本語訳が出ていないのですが、今度映画化されるそうで(海の向こうも何でも映画化?当該小説も映画化されてるし)邦訳が待たれます。

だいたい、車中、他事に気をとられながら読めるもんでもない(人の名前が似ていて混乱する事もしばしば)のだが、この「予告された殺人の記録」はルポ形式という事と中篇でもあって、読みやすい方でしょうか。リトライする必要は無く、ぐいぐい引き込まれ一気に読めます。
登場人物の中南米の痴れ物(こう呼ぶしかない)ぶりは健在。
特に殺人を犯す双子の兄弟が秀逸か。

そういえば、今、世間ではペルー人による悲しいニュースで持ちきりですが
親御さんの気持ちを考えるといたたまれませんね。「悪魔が入ってきて記憶に無い」とは・・・
しかし、いっしーさんのブログでも触れていましたが
この事件を理由にいわれなき外国人差別に結びつけることがあってはならない。(MNS Mainichi INTERACTIVE 社説

ちと話が逸れました。

話が逸れたついでに・・・

GARCIA MARQUEZというファッション・ブランドがあるのですね。
私、ファッションには疎いので、知りませんでした。会社の若い女の子が良くGARCIA MARQUEZとロゴの入ったシャツを着てくるので、思い切って聞いてみました。

「ガルシア・マルケス好きなの」
「えー、これけっこう好きなんです」
「?ひょっとして、文学少女?」(以下、本当は文頭の?は天地逆にしたい)
「?な、なんでですか?」
「ノーベル賞作家でしょ」
「?」
「?ひょっとしてブランド名かなんか?」
「ええ、原宿にお店があるんです」
という事でブランドGARCIA MARQUEZを知るに至りました。
調べてみるとやはりノーベル賞作家の名に由来するブランド名のようです。

ブルーとピンクの写真しか持ってこれませんでしたが
彼女のは黒地に黄文字(P・パイレーツ・カラー)で
けっこう、かっこいいです。

今回は話が逸れ逸れ。私の能力ではうまく感想まで書ききれないのですが、何故か確実に面白い小説である事は確かです。



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2 コメント

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Unknown (imapon)
2005-12-07 20:11:52
G・マルケスをまともに読むのであれば、人名や相関図を書き出しながら、確認しながら読むのがよろしいようです。が、人名とかが混乱しても気にせずどんどん読み進んでも面白いところがイイ!と私は思っています。ご一読を。
返信する
TBありがとうございます♪ (いっしー)
2005-12-03 12:58:00
ガルシア・マルケスですかあ!!

知りませんでした・・・(笑)



是非読んでみたいと思います。

さっそく図書館やAmazonで検索してみます♪
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