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JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

森達也 「いのちの食べかた」

2007-09-30 | BOOK
最近、書店で気になっている本がこちら
世界屠畜紀行
屠畜(といった方がピンと来ますか)というテーマで世界を巡るという企画でイラスト紀行になっていて面白そうです。しかし、¥2,310では二の足・・・
そんな折、シアターイメージフォーラムでの予告編で映画「いのちの食べかた」を発見。これまた興味をそそる内容。外国映画のようですが予告編情報だけでは「?」が多い。ネットで調べてみてこの本を知りました。
映画のタイトルが絶妙と思っていたらこの本から取ったのですね。
予告編の最後に著者、森達也氏のコメントが使われています。(原作という事ではありませんよ)

「よりみちパン!セ」という中学生向けシリーズのこの本。
何故か知られていない屠畜の事が書かれています。
屠畜を通して、当然、差別問題。そしてマスコミのあり方などにも触れ大人が読んでも読み応え充分。
森氏は少年達に向けて「知ることの大事さ」「思考停止にならない事」を説いていきます。
でも、問いかけるような語り口は小学校低学年向き。内容は高学年以上でないと難しい。中学生にもなるとこの語り口がかえって煩わしそうに感じるのでは?・・・これは余計な心配・・・でしたね。

牧場にいる牛や豚は知っている。パックに入れられスーパーに並んでいる肉を知っている。でも僕たちは「あいだ」は知らない。
何故か知られていない屠畜の現場。文章による表現が実にリアル。
補うイラストの方は、これもやっぱり「あいだ」はイラストじゃなく『と畜解体作業』と文字表現と言う所がミソ。イラストが無くても充分伝わる迫力の文章なんです。

このイラストもまたけっこう味があって好みなのですが、今注目の100%オレンジの片割れ及川賢治氏です。(100%オレンジの絵本欲しい!)

とにかく青少年には是非読んでもらいたい。
食べ物に対する感謝の気持ち、関わる人々に対する感謝の気持ち。
読みやすく短いので一夜でで読めます。
うちのHero-N(6歳)が理解できる頃にはちょっと内容が古くなってしまうかな・・・

2,310に躊躇し1,000を簡単に購入・・・相変わらずですが、買って良かった。

元テレビ・ディレクターの森達也氏。他にも面白そうな文筆活動がありますね。要チェック、と。

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映画の方も是非観に行きたい。(11月食欲の秋ロードショー)

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2 コメント

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中学生の時に (imapon)
2007-10-02 22:41:12
さらささん。

自分たちが子どもの頃にあったらよかった・・・
そうですね。でも当時中学生の自分では進んで手にすることは無さそう。親などに薦められたら、ヘソ曲げて読まない・・・だから、今でこそなのかな。レベル的にもちょうどいいみたいだし・・・
返信する
いいシリーズですよね。 (さらさ)
2007-10-02 15:05:30
「よりみちパン!セ」は、田口ランディさんの
小説のを読みました。
私にも、難しくなくちょうどいい具合の内容。
おもしろかったです。
自分たちが子どもの頃にあったら、よかったのになぁ
って、思えるシリーズですよね。
返信する

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