中国語学習者のブログ

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習近平: 鉄を打つには、それ自体が硬くなければならない

2012年11月16日 | 中国ニュース

  11月15日朝の、中国共産党第18期中央委員会第一回全体会議で、習近平総書記を中心とする、新たな政治局常務委員7名が選出されました。
  その後、当初北京時間の11時からと発表された、新メンバーの記者会見は、約1時間遅れ、11時53分から開始されました。

  習近平新総書記が、政治局常務委員のメンバーを紹介した後、彼自身が英語の逐語通訳を交え、10分強のスピーチをされましたが、その中で使われた、気になる表現をご紹介します。
  特に国の内外での情勢が揺れ動く中、新たに一国の舵取りを任された責任の重大さを重く受け止めている、ということが話の要点です。



[訳] 党は人民を導き、既に世間全体が注目する成果を上げた。私たちはこのことによって自らの誇りとする十分な根拠があるが、けれども誇りを持ってもうぬぼれてはならず、決して過去の業績の上にあぐらをかいてはならない。



[訳] 新たな情勢の下、私たちの党は多くの厳しい挑戦に直面しており、党内には多くの速やかに解決しなければならない問題が存在する。とりわけ、一部の党員幹部の中で発生した汚職や腐敗、群衆からの離脱、形式主義、官僚主義等の問題は、全力で解決しなければならない。全党は気持ちを引き締めなければならない。鉄を打つには、それ自体が硬くなければならない。

  ここで「打鉄還需自身硬」という慣用句を使ったのは、党員、わけても人民の上に立つトップが、それにふさわしい清廉な人格、資質を持たねばならない、という意味で使っています。薄熙来事件その他、党を揺るがしている課題解決への断固とした思いが、この言葉に集約されているのでしょう。 



[訳] 責任は泰山よりも重く、事業の任務は重大で、前途は遠い。私たちは常に人民と心を通い合わせ、人民と苦楽を共にし、朝から晩まで公務の事を考え、勤勉に仕事をし、歴史に対し、人民に対し、合格点を取れる答案を出すよう努めねばならない。

  胡錦涛と江沢民の権力争いを背景に、紆余曲折があったと伝えられる今回の政治局常務委員の選出で、記者会見も1時間遅れ、どうなることかとやきもきしましたが、記者会見そのものは、非常にあっさりと終了しました。

  今後、どのような国の舵取りがなされるのか、引続き、注目していかねばなりません。

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