オチノツボ

日々起こる出来事について雑感をただだらだらたらたら述べております。

嵐の土曜日

2004-10-09 | 日々の雑感
10月9日

 朝、起きると小降りの雨。昨日に比べると全然マシ。これやったら新幹線動くな。さあ帰るか、園田へ。あいさつするため食堂に。今から帰ると言うと、止めた方がいいとみんな言う。周りの人にそう言われると、ひねくれ者の僕はどうしても帰りたくなった。何とかなるやろと返事をし、東京へ向かう。上野で切符を買う前に、一蘭で、ラーメンを久々に食べる。やっぱり味濃いなあと思いながらHMVへ行って、曽我部恵一の新作を買う。



 このぶらぶらした時間が後々大きく響いてくる。


 上野駅に戻って切符を買って東京駅へ。新幹線に乗り込むと、上りの新幹線が少し遅れているみたいだ。ま、何とかなるやろ。新幹線が出発する。次の停車駅は品川。品川に止まる。すると、アナウンスが。掛川-静岡間で運転を見合わせているので、しばらく発車できませんってことだ。ま、しゃあないな。すぐ動くやろ。

 30分経過。

 全然動かない。とりあえずホームに出て、伸びをする。 

 さらに30分経過。

 まーったく動かない。乗り込む前に買ったスポーツ新聞もすっかり読んじゃったので、構内にある本屋へ。新刊で出ていた、吉田修一「パークライフ」(文春文庫)を買う。


 1時間経過。

 依然動かず。「パークライフ」を読み終える。読んでてニヤッとする所が一つあった。それだけだった。また本屋へ。今度は、村上春樹「若い読者のための短編小説案内」(文春文庫)を買う。



 さらに一時間経過。



 動かず。こうなると意地でも帰りたくなる。「短編小説案内」を読み終える。本文の内容よりもあとがきで書いていたことが強く共感できるものだった。

 本の読み方というのは、人の生き方と同じで、ひとつとして同じものはない。でも、その違いを含めるがゆえに、ある場合に僕らは、まわりにいる人々のうちの何人かと、とても奥深く理解しあうことができる。気に入った本について、思いを同じくする誰かと心ゆくまで語り合えることは、人生のもっとも大きな喜びのひとつだ。

 本を二冊立て続けに読んだので、眠くなる。ので、寝ることにする。新大阪で起こしてもらえたら最高やな。

 目が覚める。二時間くらい寝てたらしい。外を見ると、まだ品川。外がすっかり暗くなっている。けど、品川。こりゃ、あかんな。

 とりあえずiPODでミスチルなんぞを聞きながら時間をつぶす。が、つぶしきれない。新幹線を出たり入ったりして時間をつぶす。が、つぶしきれない。もー、はよ動けよ!って思ってたら、そろそろ動きますっていうアナウンスが入る。時計を見ると9時半。やれやれ、やっとや、やっと。しばらくして新幹線が動き出した。で、外を見てると改札に乗りそびれた人がいて、ビックリ!あんだけ待ってて乗れへんって、あんた・・・

 サクサク新幹線は進んで新横浜。ええぞー、このままサクサク行けー!って思ってたら、そう上手くいかなかった。小田原で止まる。すっかり台風抜けたのになんでやねんっ!車掌が何やらしゃべってる。良く聞いてみると、どうも川の水位が設定値を超えてるから動けないらしい。外を見ると雨が降ってる。これか。はよやめよっ!って念じて雨が止んだのはそれから一時間後。動き出したのは良かったけど、すっかりくたびれちゃった僕はいつの間にやら眠りに落ちてた。



 このダラダラ長い一日もそろそろ終わる・・・

 目が覚めると、もうすぐ新大阪。時計を見ると午前二時。つまり僕は半日以上新幹線に乗ってたことになる。で、人でごった返してる新大阪からタクシーに乗って寮に着いたのが午前三時。こんなんやったらみんなの言うこと聞いて、今日も楽しく飲んどくべきやったな。って反省する間も無く、眠りに落ちてました。