石坂ファームハウスの『都会の田舎をおすそ分け』

多摩丘陵の自然豊かな里山から、その恵みを大切にした農家の暮らしをお伝えします

オオスズメバチ

2020年09月23日 | 日本ミツバチ
この時期、裏山ではオオスズメバチが巣の前を飛びミツバチをエサにするために連れさりをします。大きいハチは4㎝くらいあるので、ミツバチはかないません。花粉集めに外へ飛び出すのやめて、巣に籠城状態。あまりに攻撃が続くとミツバチは巣を逃げ出してしまうのです。
お酢と砂糖と日本酒を混ぜ、ペットボトルに1匹が入れるくらいの入り口を空けてオオスズメトラップを作りました。2日目あたりから液体がいい具合に馴染んだのでしょうか・・・オオスズメホイホイみたいに後から後から次々に液体を入れたペットボトルに吸い込まれます。
オオスズメバチは壊滅的に捕獲すると言う訳でなく、あくまでも日本ミツバチに危害を加えさせない範囲の捕獲。私たちにとって日本ミツバチは守るべき対象ですが、オオスズメバチも農作物に来る害虫をエサにしたりと役立つ生き物でもあり共存できればと思います。生き物の命、仕方のない場面もあることを感じながら向き合っています。

完全防備の服装・帽子と顔面のネット・手袋・長靴。しかし今年は油断したのか運が悪かったのかミツバチに2回、あしながバチに1度に6か所、良く分からないハチに1か所刺されるという当たり年。アナフィラキシーの心配をしながらハチに関わっていきたいです。

色々調べていると日本ミツバチはスズメバチやオオスズメバチに反撃することがあるのです。最初に体当たりの1匹はかみ殺されてしまうそうですがミツバチたちが攻撃する対象に団子状にたかり身体を震わせて熱を出し(48℃近くになる)殺すそうです。「熱殺蜂球」という名前が付いています(笑)見たことはありませんが、あの小さなハチが集団で立ち向かい敵を倒すなんてすごいことです。西洋ミツバチは身体の熱を上げられても40℃ちょっとにしかならず、この方法で撃退できるのは日本ミツバチだけです。だからこそ、オオスズメバチも日本ミツバチも共存しながら自然界に暮らしているのですね。

日本ミツバチのためにも自然に優しい農業しています。

※只今、さつま芋堀りと秋野菜の種まき体験、募集中です。
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ミツロウラップ

2020年09月18日 | 日本ミツバチ
ブルーベリーの摘み採りに来たお客様に教えていただいた「ミツロウラップ」の存在。気になっていましたが、ようやく制作することが出来ました!
ハチの巣は採蜜したあとはエサの少ない冬の時期のミツバチのエサとしてストック。あとは巣を煮て溶かし、ゴミなどを漉してミツロウを作ります。花粉の混入具合で黄色さが異なるみたい。まったく不思議な固形物が出来上がるのです。
この固形物とアイロンとクッキングシートと布を用意します。ミツロウは熱で溶けるので、クッキングシートは大きめに。更に新聞紙もアイロン台の上に敷きます。
クッキングシートの上に布を載せてナイフで適当に削ってから、更にクッキングシートで挟みます。アイロンを当てるとミツロウが溶けだし布に染みていくのが見えます。染み足りないところはまたミツロウを削り足して全体にミツロウが行き渡ったらOK。そっと剥がして乾燥させます。結構、簡単なのが嬉しい。保湿・抗菌効果もあるようです。軽く水洗いして、何度も使用します。レンジでは使用できませんが、残り野菜を包んで冷蔵庫へ・・・も。永久的なものではないですが、使い勝手あり。

ホホバオイルなど布に柔らかさを持たせるためにオイルを使う作り方もありますが、今回はミツロウのみ。器に載せて手で温めて形作り、使用してみるとラップをふわっと載せている感じ。ちょっとの時間・ちょっとの食材なのにラップをかけてそれをゴミにするのはなんだかな・・・なんて日頃感じていたので、これまた嬉しいアイテム。

我が家の日本ミツバチのミツロウラップ講習会を開催予定です。ミツロウハンドクリームも手作りして使っていますがこれまた良いのです。是非知って使ってほしい!冬場の必須アイテムです。ミツバチのいる生活も4年、ハチミツだけでなく色々楽しませてもらえ感謝の自然の恵みです。
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今年の初蜜

2020年09月16日 | 日本ミツバチ
この夏の暑さで、巣落ちしてしまった一群。丸太の巣箱でしたが、ハチたちの勢いが無くなり急遽蜜を取ることになりました。
少しだけ・・・蜜層をいただきました。このまま、残ったハチミツとミツバチで保てるかなと思っていたら見事に翌日には逃げられてしまっていた!!

裏山の雑木林の草刈りもそっちのけで『蜜回収』作業。前日の垂れた蜜にはオオスズメバチも数匹来ています。時間がたてばスズメバチの数も増え回収不能になります。

西洋ミツバチと違い1年に1回ほどしか採蜜出来ないので貴重なハチミツです。手早く丸太を抱え(蜜が少ないから軽い)スズメバチから逃れて用意したボールにザクザク巣を切り取ります。
何とも言えない蜜の甘い香り、濃くて独特の味。ミツバチってスゴイ!
この後は袋状フィルターに巣を入れて、自然に垂れてくる蜜のみを集めます。ちょっとしたタイミングで採蜜するハチミツの色はまちまち、これもまた不思議。まだこれから成虫になる予定の蛹も巣には沢山います。潰さないように・・・また、孵ることが出来なかった幼虫の命にも「ありがとう、ハチミツは感謝していただきます」という気持ちを忘れずに。

この先、あと2回は採蜜作業があるかな。来年へつなげるために人間は欲張ってはいけないのがお約束です。

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畑のいきもの

2020年03月28日 | 日本ミツバチ
連日午前中だけ、息子たちには畑で農作業の手伝いをしてもらっています。役に立っているかはどうか・・・ですが、家の中でゲームをしている時間を減らすためです。
穴を掘ったり、大きなごみ穴に入ってみたり、落とし穴作ったり、泥の塊を投げてみたりと、農作業とは無関係な事ばかりしています。でも、堆肥運びは働き手としてよい仕事をしてくれました。

大きなカエルも、捕まえられる逞しさ。堆肥の中にいるカブトムシの幼虫をやさしく移動させる優しさ。学校では学べない経験、この畑で過ごす時間も「悪くないな」と息子たちに思ってもらえたら嬉しいが。親の心子知らずの午後はゲームに没頭する息子たちです。

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今年のはちみつ

2019年10月09日 | 日本ミツバチ
春先は5群になった日本ミツバチも、秋の今は2群になってしまいました。一つは重箱のように重ねた巣箱でもう一つは丸太をくり抜いた巣です。
今回は丸太の巣板を3枚ほど採りました。セイタカアワダチソウの花の咲く前に・・・と師匠のご指示。手際よく、行いました。

毎回、日本ミツバチたちの働きを朝から見ているので頑張って集めた蜜を有難くいただきます。スズメバチが来ると巣の入口で「ブルブル」と震える様子は怖がっているように見え、助けてあげるねっという気持ちでスズメバチを網で捕獲。でも日本ミツバチたちもちゃんと群れで反撃するのですが。そのような自然界の昆虫たちの逞しさも見ることができます。

春から集めた沢山の花の花粉、色々混じって熟成されて「美味しい」です。西洋ミツバチは花の種類ごとに蜜を絞れるほど沢山採れますが、日本ミツバチは採れても年2回ほど。とても量が少なく貴重なのです。

今年も無事に冬を越してほしいものです。
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採りたて野菜でピザ焼き体験

2019年08月06日 | 日本ミツバチ
~7月(台風予報を早めに判断して中止にしてしまった)開催できなかったイベントです~

農園に訪れる方でも興味のある方は「これピザ窯だよね」と興味津々の大きな窯。大きいがために窯は温めるのに時間と燃料が必要。
我が家の親しい人の集まりの時に稼働する人気のピザ窯です。自分で生地を伸ばし、トッピングをお楽しみください。野菜のトッピングとトマトソースもすべて農園の野菜。伸ばし方次第でミミがふっくらとなります。窯入れと窯出しをレクチャーしますので本格的ピザ焼きを体験が出来ます。
乗せるトッピング野菜は焼く直前に採り、夏野菜も終わりに近いですが収穫も楽しめたらと思います。クリームチーズとブルーベリージャムのピザもおすすめです。ご参加お待ちしております。

●日時 8月18日(日)10時30分集合 12時半ごろ解散予定 ※雨天中止 開催の判断に迷う時はブログに掲載
●参加費 1人2,500円 3歳から (約18センチピザ2枚(伸ばし方次第です!)・しそジュース・スイカをお出しします)
●持ち物 水筒・お皿・おはし など熱中症対策はお忘れなく!
●申込み 開催日前お昼までメールで。①代表者②参加人数③携帯連絡先
 参加人数によっては締め切り前に受付終了いたします

~当日の流れ~(予定)
10時30分 集合 受付後 畑に移動して野菜収穫(ミニトマト・バジル・ピーマンを予定)
11時15分ごろ 休憩
11時30分ごろ ピザ準備 順番で1枚ずつ ピザ焼き体験
12時30分ごろ 解散

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生き物って難しい

2019年03月14日 | 日本ミツバチ
冬を越せるように梱包材で巣箱を包み、この春先にぼちぼち包みをはがしてみると・・・。1つの群はすっかりハチが居なくなっていました。
この間までは居たのに・・・。師匠曰く「エサ不足」だったらしい。そんなことも気が付かず、冬でも暖かい日はせっせと花粉を運んでいる姿をさすがにはハチは働き者だと感心して見ていたのに。ハチミツを絞った巣のカスをちゃんと冬用エサとしてとっていたけど、与えなくても大丈夫だと勝手に判断。ハチ飼いならばもう少し、ハチに寄り添わないといけませんね。

でも、冬の始まり早々ハチが活動していなかった巣箱にはもちろんハチはいないのですがハチミツが沢山残っていました。早速ハチミツ採取。

花粉症で何となく痛いのども、ハチミツを沢山なめていると痛みが治まる気がします。今年は指のあかぎれもミツロウクリームのお陰で切れることもなく、ハチさまさまの生活です。

今年は何回分蜂するか、今から楽しみです。旦那様は師匠に今年の分蜂用に巣箱作りを要請され巣枠制作をしてくれました。

自然界の日本ミツバチ。ミツバチのことを考えた農業をしていきたいと考えるようになりました。田んぼに蒔いたレンゲもきっと咲くでしょう。ブルーベリーの花の時期も沢山飛び回ること願っています。

今回の蜜は濃い色でした!

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防寒対策

2019年01月10日 | 日本ミツバチ
今日は寒い1日でした。外の水道が凍って水が出ない状態・・・。
1日ブルーベリーの剪定をしました。

裏山のミツバチは、防寒対策のためブルーシートを巻いたりゴザを巻いたり。12月の上旬に活動していない巣箱の様子が気になり相方に覗かせたら刺されてしまったので慎重に作業。春にはちゃんとどの箱も元気に活動してくれるかな・・・と心配になります。この時期、エサも少ないしあまり活発でもエネルギーを消費してしまうからじっとしてくれているほうが良いそうです。

畑のオータムポエムが黄色い花を咲かせているので、花粉運んでいるのかなと見ていますが来ていない様子。花の少ない時期にどこの花粉を運んでいるのか気になります。

今年はハチにとってもどのような年になるかな。昨年は分蜂回数が通常よりも多かったので『子孫を残すために何か異常気象などを察知しているのだろう』との予想を家族と春先にしていました。猛暑・大型台風を自然の中で暮らす野生のハチは早くも感じるのでしょうね。人間にはそのような感覚はマヒしてしまった様ですが。でも空の様子を見て、風の向きや温度変化で明日の天気・今日の天気を予想したりすることは天候に左右される農業にとって重要です。春になると秋まで天気予報を1日何度も見る生活、風が強いか・雨が降るか・気温は高いか低いか。

ダメならダメで、仕方ない。と思いながらも頑張って自然とむきあっていける1年にしましょう。
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秋の採蜜

2018年10月15日 | 日本ミツバチ
我が家は丸太のくり抜いたモノに日本ミツバチが住んでいます。春に分蜂して、暑い夏に巣落ちせずスムシという蝶の幼虫にも負けず秋に至りました。3群ほど逃げてしまったり巣落ちしたりと、生き物が自然界で生き抜くのは難しいのだなとリアルに感じました。

ハチの師匠と共同作業。「上から採るか、下から採るか」と意見が分かれましたが、ハチが静かにしていてくれる方法で。量は採れませんが、安全な方法で。
ハチが一生懸命集めた蜜です。有難く、採らせていただきました。とても濃厚で、栄養・滋養があってしかも美味しい。

また、来春採りたいと思います。ハチにとっても、人間にとっても住みよく生きやすい環境整えていきたいと思います。

※10月21日(日)秋の収穫体験でハチミツの試食もご用意します。ハチの様子も見学しましょう!
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スズメバチの攻撃

2018年09月05日 | 日本ミツバチ
日本ミツバチの巣の前に数匹のスズメバチが来ます。蜜を狙いに来ているのです。ミツバチは集団で身体をブルブル震わせ威嚇します。その姿を見るとスズメバチより小さな身体のミツバチが、とてもかわいそうになります。虫取り網で捕獲してはスズメバチを踏み潰す・・・。子どもを守るお母さんの気分(笑)。この時期になっても一生懸命黄色い花粉を巣に運び込んで忙しそうです。

ハチの師匠のいう事には秋に採蜜をするのですが『ブタクサ』の花が咲く前に蜜を採らないとハチミツがとても臭くなるそうです。それは大変!9月の終わりには丸太の巣箱の採蜜に挑戦したいと思います。
・・・稲刈り前にレンゲの種を撒けば春先にレンゲが咲くので、今年は撒いてみようかな。田んぼの肥料にもなるしミツバチの蜜源にもなるので一石二鳥。これもまた挑戦です。

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