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映画『東京家族』について

個人的メモ(86)

2022年12月26日 | 映画『東京家族』




 『かがみの孤城』

 2022年の最後に、何という Fantasy を観せてくれたのであろうか!
 子供時代がある子供たちにはどうしても、「すずめの本棚」にあるような児童文学が必要なのだ。欧米では『ロビンソン・クルーソー』から始まる、日本では巖谷小波、小川未明、浜田広介、坪田譲治、平塚武二らへと連なる系譜の最後にして最高の到達点が、この映画「孤城」の物語なのだ。その余韻は強く、鋭く、しかも甘美である。




 内容とは別に、近年の映画館の観客は非常にマナーが良い。良すぎるくらいであり、今作でも声優の高山みなみさんならではのセリフが出た時に笑ってしまったのは私ひとりであったし、少し前の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』で主人公が言った、「お子様料金があります」みたいな箇所も同様であった。しかし劇場を出たあとはみんなそれぞれいろいろと語り合ったりしているようなので、映画の受容の仕方は一様でなくても全然構わないのだ、と思った。
 



















 

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