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映画『東京家族』について

個人的メモ(148)

2023年08月31日 | 映画『東京家族』
FMシアター『歌をなくした夏』④



 前回の秋月さんの歌、



 吹雪より
 のがれ入りたる
 トンネルに
 Shigo の猶予の
 如く雪降る










 のShigo は、普通に考えると “after one's death”  であるが、そうすると、喫茶店のマスターの言ったように意味がわからない。音で連想するのは「執行猶予」だが、ここでは 「death の猶予」ではないし、このトンネルが心象風景ではなく現実のトンネルだと仮定すると、せっかく外の吹雪を逃れて入ったトンネルだったのに、トンネルの中にも雪が降っている。外ではないから発見されるまでのタイムラグのことでもないだろう。ならば、ここで猶予されているのは「詩語」ではないか。これでもまだ意味は曖昧であるが、繰り返される二回目の雪は、詩語にできなかった雪、だから仕方なく直喩された雪が降る。または、現在では、「半分の成人式」というものがあるらしいけれど、それならば、4✕5=20 というのは単なる駄洒落の類であろうか。































































































































































































































“エリオットはイ短調の四重奏曲について書いていた。”

『さようなら、私の本よ!』






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