【2017.6.26~】
参考ブログ 六百番歌合 目録・定家番抜書
〔夏部〕
新樹
かげひたす水さへ色ぞみどりなるよものこずゑのおなじわか葉に
おしなべてみどりにみゆるおとはやまいづれか花の木ずゑなりけん
夏草
夏やまのくさ葉のたけぞしられぬる春見しこまつ人しひかずは
みちもなきなつののくさのいほりかなはなにけがるるやどと見しまに
賀茂祭
くものうへをいづるつかひのもろかづらむかふひかげにかざすけふかな
ゆふだすきかけてぞたのむたまかづらあふひうれしきみあれとおもへば
鵜河
をちこちにながめやかはすうかひぶねやみをひかりのかがりびのかげ
うかひぶねあはれとぞ見るもののふのやそ宇治河のゆふやみのそら
夏夜
なつのよはなるるしみづのうきまくらむすぶほどなきうたたねのゆめ
夏の夜のかずにもいれじほととぎすきなかぬさきにあくるしののめ
夏衣
たづねいるならの葉かげのかさなりてさてしもかろき夏ごろもかな
花の色のそではかさねしものなれどひとへもをしきせみのはごろも
扇
かぜかよふあふぎに秋のさそはれてまづてなれぬるねやの月かげ
うちはらふあふぎのかぜのほどなきにおもひこめたるをぎのおとかな
夕顔
くれそめて草の葉なびくかぜのまにかきねすずしきゆふがほのはな
ひかずふるゆきにしほれし心地して夕がほさけるしづが竹がき
晩立
かれわたるのきのした草うちしほれすずしくにほふゆふだちのそら
夏の日をたがすむさとにいとふらむすずしくくもる夕立のそら
蝉
あらし吹くこずゑはるかになくせみの秋をちかしと空につぐなる
しげりあふあをきもみぢのしたすずみあつさはせみのこゑにゆづりぬ
参考ブログ 六百番歌合 目録・定家番抜書
〔夏部〕
新樹
かげひたす水さへ色ぞみどりなるよものこずゑのおなじわか葉に
おしなべてみどりにみゆるおとはやまいづれか花の木ずゑなりけん
夏草
夏やまのくさ葉のたけぞしられぬる春見しこまつ人しひかずは
みちもなきなつののくさのいほりかなはなにけがるるやどと見しまに
賀茂祭
くものうへをいづるつかひのもろかづらむかふひかげにかざすけふかな
ゆふだすきかけてぞたのむたまかづらあふひうれしきみあれとおもへば
鵜河
をちこちにながめやかはすうかひぶねやみをひかりのかがりびのかげ
うかひぶねあはれとぞ見るもののふのやそ宇治河のゆふやみのそら
夏夜
なつのよはなるるしみづのうきまくらむすぶほどなきうたたねのゆめ
夏の夜のかずにもいれじほととぎすきなかぬさきにあくるしののめ
夏衣
たづねいるならの葉かげのかさなりてさてしもかろき夏ごろもかな
花の色のそではかさねしものなれどひとへもをしきせみのはごろも
扇
かぜかよふあふぎに秋のさそはれてまづてなれぬるねやの月かげ
うちはらふあふぎのかぜのほどなきにおもひこめたるをぎのおとかな
夕顔
くれそめて草の葉なびくかぜのまにかきねすずしきゆふがほのはな
ひかずふるゆきにしほれし心地して夕がほさけるしづが竹がき
晩立
かれわたるのきのした草うちしほれすずしくにほふゆふだちのそら
夏の日をたがすむさとにいとふらむすずしくくもる夕立のそら
蝉
あらし吹くこずゑはるかになくせみの秋をちかしと空につぐなる
しげりあふあをきもみぢのしたすずみあつさはせみのこゑにゆづりぬ