過去、何度も検討され協議されてきて、それでも実現しなかったJリーグの秋春制。はたして、本当に実現できるのか?
その為には、過去に何度も頓挫した理由を深く掘り下げてみる必要がありそうです。
日本人のライフスタイルに深く根差している「春秋制」の意味合いは、3月又は4月からスタートする新年度との関連、そしてスポーツ界でも長く馴染んできているNPBの開催シーズンに影響を受けていると感じています。
ヨーロッパとアメリカでも肌感覚が異なっているシーズン制であり、簡単な話ではないというのが正直な印象です。
※以下、引用です。
日本代表対ペルー代表戦当日(2023年6月20日)、試合会場のパナソニック・スタジアム吹田でJリーグ実行委員会が開催された。この日のテーマは「シーズン移行(春秋制から秋春制へ)の検討状況」についてだった。
写真:サッカーダイジェスト(SOCCER DIGEST Web)
そもそも、なぜシーズン移行の検討をするのか。それは、外部環境の変化(ACLが2023-24シーズンから秋春制にするなど)をきっかけに、日本サッカーにとって最適なカレンダーを考える点にある。
Jリーグは移行した場合のシーズンのイメージ(開幕は7月最終〜8月1週頃、閉幕は5月最終〜6月1週頃。12月3〜4週頃まで開催 、2月1〜2週頃から再開で、その間はウィンターブレーク)もすでに発表していて、予定では4〜5月頃に「シーズン移行によるメリットの明確化、シーズン移行の懸念点とその解決方策の明確化」をやることになっていた。
そのうえで、6月20日の実行委員会が行なわれた。そこでまず発表されたのが、分科会の設置。執行役員の窪田氏は「前回の実行委員会から今回までに、4つの分科会を立ち上げ、そこに全クラブからエントリーしたいというリクエストを受けたことを報告させていただきました。分科会の名前はそれぞれフットボール分科会、降雪地域分科会、事業マーケティング分科会、経営管理分科会です」とコメントしている。
また、移行した場合のカレンダーについても「以前提示したものを精査してみました」。
「『日程くん』と言われる組み合わせを決めるシステムを回してみて、いつどのクラブがホーム、アウェーで戦うか、12月や2月における開催がどのようになるか、それによってアウェーの連続開催がどうなっていくか、ホームゲームの開催がどうなっていくか、それをイメージできるものを提示させてもらいました。これを叩きの叩きの叩き台くらいにして、議論を進めていくステップとしていきます」(窪田氏)
「『日程くん』と言われる組み合わせを決めるシステムを回してみて、いつどのクラブがホーム、アウェーで戦うか、12月や2月における開催がどのようになるか、それによってアウェーの連続開催がどうなっていくか、ホームゲームの開催がどうなっていくか、それをイメージできるものを提示させてもらいました。これを叩きの叩きの叩き台くらいにして、議論を進めていくステップとしていきます」(窪田氏)
この日は代表戦当日ということで具体的な資料は用意されていなかった。ざっとした説明で終わり、詳細は後日という流れだった。
日本国内でも野球、サッカー以外では「秋春制」を行っている競技が割と多くあります。しかし、その多くは2月から4月の初旬にシーズンを終了する半年間を開催期間とするものが殆どです。それが、日本人の生活サイクルに馴染むからに由来すると考えています。1年間を通して長期間開催されるリーグ戦をサイクルを度外視して行うことへの懸念。過去にJリーグが危惧し続けてきた「酷暑の季節」での試合開催についてもスケジュールとして残ることに関する疑問がわいて来ます。そこには、書き入れ時の夏休み期間を逃したくないという意識も働いているのでしょう。1月をウィンターブレークにするというのも、今まで12月~2月上旬をオフにしてきたJリーグのスケジュールとの大きな違いを感じません。シーズン開催期間はできるだけ中断してほしくないという人も少なくないと思っていますが!?
Jリーグが求める「最適なカレンダー」は何なのか?
簡単な問題ではないだけに慎重な検討が望まれます。
スケジュールがどうなっても応援するスタイルに変わりはありませんがね(笑)
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