鉄人28号のふるさとへ行って来ました。神戸の長田です。
阪神淡路大震災の際には最も被害の大きかった地域の一つです。
新長田の駅を出たら、鉄人に会いに行かないといけません。ここは鉄人28号の作者であり、三国志でも有名な故横山光輝さんのふるさとでもあります。
久しぶりに鉄人に会えました。イベントがあるようで凄い人出です。暑いぐらいの陽気でした。
これだけ大勢の皆さんがいらっしゃると、対比で鉄人の大きさが分かると思います。
テレビアニメの「鉄人28号」が放映されたのは、1963年~1965年でした。話数は「97」で、当時は「鉄腕アトム」と「8マン」と並んで人気の3大アニメだったと記憶しています。
鉄腕アトムは自らの意思を持って行動するロボット、8マンは人間が改造されたロボットと言うよりサイボーグに近い存在だったのに対して、鉄人28号は金田正太郎少年が操縦するリモコン(小型操縦器)によって動くロボットであり、自らの意思を持たないだけでなくリモコンを悪者や犯罪組織に奪われると正義の味方ではなくなり「悪の権化」になってしまうというところが、他のアニメにないスリリングな展開を見せていました。
鉄人の誕生ストーリーは、太平洋戦争末期の大日本帝国陸軍が起死回生を狙って製造した巨大ロボットという設定でした。この破壊兵器が戦後になって、リモコンを操縦する人の善悪によって、全にも悪にもなりうる巨大ロボットとしてヒーローになって行きました。その後、「マジンガーZ」などの巨大ロボットもののアニメに強い影響をもたらしたのです。本来は少年探偵ものを意図して作られた原作だったのですが、鉄人編が思いがけず好評を博したためにロボットものへと方針変更されたようです。鉄人が巨大ロボットになったのは、やはり手塚治虫氏の「鉄腕アトム」が人間大のロボットであることに対抗したかったことが理由だそうです。
新長田駅前の交番は「鉄人28号前」と看板が掛けられています。交番を過ぎて左に曲がったところに巨大なオブジェである「鉄人28号」が立っています。
長田が横山さんの故郷であったことと併せて、大震災の被災から立ち直る為のモニュメントとしての位置づけでもあるのでしょう。
人の心によって正義の味方にも悪の手先にもなりうるストーリー展開は、今の世の中でも色々と考えさせられるところであります。
そして、新長田からJRで三宮へ移動しました。
ちょっと、三宮あたりで野暮用がありました故(笑)
ところで、神戸まで何故足を延ばしたのか? それについての謎は後程解明されるでしょう。
さしあたっては鉄人に再会できたことでめでたしめでたし。
ではまた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます