ファジの山口戦を振り返る前に、昨日山口市内を放浪した内容を書きたいと思います。
山口という場所は岡山県民にとっては特別馴染みが深いというところではないので、折角の機会に半日でも巡る時間があれば動きたいと思っていました。
勿論、観光度外視ですから、駅周辺を巡って鉄分を補給するぐらいですが(笑)
新山口駅の在来線ホームから、まずは湯田温泉を目指します。早い話がJR山口線で行けるところに行くという無計画極まりない、行き当たりばったりの道中記です。
湯田温泉駅と山口駅を限定したのは、ICOCAの利用可能駅だという理由のみです。そして、間にある各駅は無人駅の為、駅スタンプの設置がないということもあります。
つまり、目的としたのが鉄印集めというだけですね。これで旅と言えるのか? それは皆様の受け取り方次第ということでご容赦くださいませ。
まず、着いたのが湯田温泉駅です。駅周辺はすっかり長閑な田舎の風情が漂います。
電線のない、単線非電化の風景は、遮るものがない解放感に溢れています。非電化路線好きの鉄道ファンにとっては垂涎ものですね。
そして、ここは、白狐伝説が有名です。
この温泉の起こりは、三十世大内義興公の時代にまでさかのぼります。
そのころ、村のお寺にあった小さな池に、ケガをした一匹の白狐が毎晩傷ついた足をつけにやって来ていました。
その様子を眺めていた和尚さんが、夜明け近くになってようやく去って行く白狐の住みかをのぞいてみたところ、そこは、お寺の北東にある峰の中腹で、かつて二十四世大内弘世(ひろよ)公が紀伊の熊野三所権現を迎えてお祀りした権現山だったのです。
不思議に思った和尚さんが、白狐をつけていた池の水をすくってみると、なんとほんのり温かい。そこで、さらに深く掘ってみたところ、なんと大量の湯がこんこんと湧き出てきたのです。
和尚さんが掘った池から出てきたのは、実は温かい湯だけではありませんでした。土の中からは同時に薬師如来の金像が現れたのです。喜んだ和尚さんは池を屋根で覆い、傍らに仏堂を建てて薬師如来を安置し、湯田温泉を鎮護する仏としたのです。
(引用:https://yudaonsen.com/yudaonsen/history/)
という訳で、駅舎の傍にも巨大な白狐が聳えます。
郵便ポストも白狐です。
地方の温泉地特有の暑苦しい歓迎ムードは左程ありませんでした。
では、新山口駅と湯田温泉駅の駅スタンプです。
新山口駅はSLやまぐち号がモチーフです。
そして、湯田温泉駅は温泉とお湯に浸かる白狐ですね。一目で分かる有名どころということが言えそうです。
続いて、湯田温泉からは一駅先の山口駅へやってきました。
山口駅に対する思い入れというのは結構ありまして、定点観測を兼ねて訪ねてみました。
以前、県庁所在地の中心駅である山口駅がことのほか質素であるということで、ネット上で話題になったことがありました。駅舎が「まるで特定郵便局のようだ」ということで評判になりました。
現在も特定郵便局なのか、それとも集配局並みに成長しているのか? そこんとこがとても気になったので訪れることにしたのです。
その駅舎が以下の写真です。
何か立派じゃないですか? 特定郵便局よりはかなり大きいです。集配局に近づいていますね。もっと成長して、中央郵便局に匹敵するような大きな駅になったら嬉しく思います。
山口駅の時刻表です。時間帯を合わせたので、SLやまぐち号の雄姿を見られるかと期待しました。
ところが、残念なことにやまぐち号の運休のお知らせがアナウンスされました。悔しいです!
山口駅は、SLやまぐち号の他に特急も停車するので、ホームは3線ありました。
ニューヨークタイムズが発表した「2024年に行くべき52カ所」に日本で唯一山口市が選ばれたそうで、瑠璃光寺の五重塔やホタルが飛ぶ一の坂川、湯田温泉のスリッパ卓球、山口銘菓外郎など山口市の魅力とともに、瀬戸内の新鮮な魚介が自慢の潮彩市場防府や油谷のハーブ畑棚田の花段が紹介されました。その為、山口市は今年、観光にかなり力が入っている模様ですね。
という訳で、山口駅の駅スタンプです。
モチーフは、やはり瑠璃光寺の五重塔のようです。西の京として古くから発展を遂げてきた山口の歴史に触れる旅もまた良いかも知れません。
そして、新山口まで戻りました。今でこそ新幹線の駅として全国的にもその名が知られるようになりましたが、私が幼いころから馴染んできたこの駅の名称は「小郡」です。どうしても、小郡と言ってしまいそうになります。
昼食をとり、帰途につきました。
とても楽しめた山口への鉄旅となりました。ありがとうございました。
ここで、鉄印番外編です。
旅の記録として残していきたいと始めた鉄印収集ですが、地元のものはほとんどありませんでした。最も最寄り駅の赤穂線・大多羅駅や西大寺駅が無人化されたため駅スタンプが押せません。昨日はたまたまですが、赤穂線への乗り継ぎが上手くい方なったこともあって、山陽線の東岡山で下車しました。そこで、有人駅の東岡山の鉄印をいただくことに・・
岡山駅の駅スタンプと並べています。
薄くて見難くて申し訳ございません。東岡山駅の駅スタンプは「雄町の冷泉」です。岡山駅は岡山城と後楽園という定番のものです。
鉄印集めも楽しく進んだ嬉しい旅でした。
それねこれも試合に勝ったからこそですね。ありがとうございました。
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