5月3日(金)、高校野球の春季岡山県大会決勝が倉敷マスカットスタジアムで行われました。
決勝の組合せは以下の通りです。
【決勝の対戦組合せ】
5月3日(金)
*倉敷マスカットスタジアム
倉敷商-玉野光南
優勝校は6月1日(土)から広島県で開催される春季中国大会に出場します。
それでは早速、決勝の試合結果です。
▽決勝
*倉敷マスカットスタジアム
倉敷商 020 100 100 2│6
玉野光南 200 100 010 1│5
(延長10回タイブレーク)
(倉)和田虎・増田・大坪-妹尾
(光)村上・清水・石井・村上-岡野
⚾延長タイブレークの末に倉敷商が玉野光南を振り切って優勝しました。2回に追いついた倉敷商は先に先に得点して突き放しにかかりますが、その都度玉野光南が追い付く展開をタイブレークで制しました。
優勝した倉敷商は中国大会に出場します。
シード校が4強に残れたのが岡山理大附1校のみで、決勝に残った2校はいずれもノーシードでした。岡山の現状は、よく言えば混戦、群雄割拠と言われますが、実際には突出したチームがいない団栗の背比べです。私学勢が大会を制する状況が続いてきましたがその力も傑出したものではなく、主力を温存したとはいえ選抜出場の創志学園も準々決勝敗退で、夏の県大会はBシードからのスタートです。
中々、全国で勝てない岡山にとっては一強でも圧倒的に強い学校の登場が待たれるところです。
さて、春季中国大会はと言うと出場校は既に決まっています。まだ、準決勝が行われていない広島県ですが、開催県の広島は4校が出場しますからあとは順位決めのみです。
【春季中国大会】
・日程:6月1日(土)~4日(火)
・会場:鶴岡一人記念・東広島運動公園
*出場校
広島(4):広陵,尾道,崇徳,海田
山口(1):宇部鴻城
鳥取(1):鳥取城北
島根(1):益田東
岡山(1):倉敷商
甲子園には直接結びつかない春季大会ですが、夏の県大会に向けての準備期間での貴重な公式戦の経験値を高められます。
そう考えたらあまり雑には取り組めなくなりますね。
考えてみたら、よくあれだけの戦力が実績のない崇徳に集まったものです。
当時、総督と言えば男子バレーの強豪でしたが、野球は全くの無名校でしたから。
中々、甲子園が遠くなっていますが、広陵の壁が破れるでしょうか?
注目選手を抱える強豪校が次々に敗退していく中、全くの無印だった桜美林が優勝したのは皮肉でした。驚きの初優勝でした。
本当に、好天過ぎるくらい好天、野球日和な日で・・まだ5月アタマなのに「気温が25度を超えております、水分を摂り、熱中症に気を付けましょう」というアナウンスがずっと流れていました。
さらに、地元で断トツの人気を誇る「県立で旧制中学系進学校、令和の今も野球部強豪」な静岡高が決勝に登場ということで、スタンドの雰囲気は春とは思えないような盛り上がり、草薙球場にはバックネット裏に屋根付きスペースがあるのですが、そのスペースの確保はなりませんでした。
相対的に見て、3位決定戦に9-2で勝利して第3シードを獲得した昨夏代表の浜松開誠館が、この日観戦した中では一番力強いと感じました。
ここ一番での集中打、長打が連発できる、そのさなかでも状況に応じてきっちりと打者を送ることが出来る・・相当、基本のしっかりとした練習を行っているな、という印象です。さすが、旧チームが令和の静岡県勢甲子園初勝利をもたらしただけのことはあります。
決勝は、「オーソドックスな高校野球の展開」という感じで、静岡高の勢いある応援が一番、印象に残った感じでしたが、この試合で私は、初めてタイブレークを初めて現場で観戦しました。まあ、賛否両論あって私も、11回か12回くらいまでは延長をやってそこで決着つかなければいいのでは?とも思いますが、とにかく年々、異常気象が加速していてこの日の5月上旬とは思えない暑さも、その一端を観る思いでしたから、時代の変化への順応は大事なんでしょうね‥あれを観戦したのも、貴重な経験だったと思います。
あと、驚いたのは、夏は現物でパンフレットを刊行するということですが、この大会、何とパンフレットがすべて「QRコード読み込み」でした・・私はそれが出来るからいいのですが、それがよくわからない世代も球場にはくるんじゃないかな・・それは思いました。
2024年初の現場でのスポーツ観戦は、まずいろいろ感じましたが、良い時間になったと思います。
夏も静岡の野球観に来たい!!
母校の試合もさることながら、この日、目をつけた浜松開誠館や、相撲の名門、飛龍高校の野球部に浜松商業の名将が就任して変化していると聞いたので、相撲ファンとしても(笑)一度見てみたいです。
猛暑は心配ですが、楽しみです^^
倉敷マスカットスタジアムは3万人収容でその分駐車場もそこそこありますから、高校野球で万社になることは殆どないのですが、倉敷工や倉敷商が出る試合があると駐車場に困ることがあります。特に倉敷工は人気が凄いので、内野席が埋まることがありまして、それらは他校には真似のできない伝統の力なのでしょう。
タイブレークに関しては、個人的には絶対反対で、野球の本質を変えてしまう気祈願を持っています。ただ、大リーグが採用していることで世界的に認められつつあるようです。
このまま行けば、タイブレークもDH制も採用しないプロリーグは日本のセ・リーグのみとなりそうです。
大学野球でDH制もタイブレークを採用しない関西学生野球連盟は、国内の学生野球の中でも特異な存在になっていますから。
パンフレットに限らず、私は個人的に紙媒体存続派なので、何でもかんでもwebという事態の流れを苦々しく感じています。web上では改定も改竄も可能なので信用度が著しく低下します。手に取り目で見える紙媒体は絶対不可欠と考えますが、流れは悲しいですね。