自民党は「衆参ねじれ」に加え「党本部と県連のねじれ」「主流派と非主流派のねじれ」と、ねじれ切っている

2013年06月22日 02時08分14秒 | 政治
◆安倍晋三首相、石破茂幹事長、高市早苗政調会長ら自民党首脳陣は、自民党内に巣食っている「ねじれ現象」に頭を痛めている。これは「衆参ねじれ現象」に加えて、「もう一つのねじれ現象」と言われている。参院議員選挙(7月21日)を控えて「党内ねじれ現象」を解消しておかなければ、「衆参ねじれ現象」を解消することが難しくなる恐れがあるだけに、深刻な問題である。だが、簡単に解消できるほど生易しいことではない。
◆自民党は6月20日、参院議員選挙の公約を発表して、全党一丸となって選挙戦に出陣したい。ところが、党本部と地方支部との間で、「ねじれ現象」を起こしている政策テーマが、4つある。
 1つは、北海道連はじめ、いくつかの県連が、TPP参加にあくまで反対していることだ。いずれも、農協が強い。固い保守基盤であるだけに、反旗を翻されると選挙結果に大きな悪影響を受ける。
 2つ目は、原発再稼働だ。これは、福島第1原発大事故の最大の被害県である福島県の県連が、安易な原発再稼働に猛烈に反対している。高市早苗政調会長が「原発事故で死んだ人は一人もいない」と発言したことで、大反発した。高市早苗政調会長は、「原発についての発言をすべて撤回する」と陳謝したものの、その舌の根も乾かないうちに「原発は再稼働する」と平然と述べたことから、福島県連のみならず、原発を抱えている各県の県連は、不快感を露わにしている。とくに福島県連の怒りは、いまでも収まっておらず、自民党には大打撃だ。
 3つ目は、沖縄米軍普天間飛行場の「県外移設」を掲げている沖縄県連は、あくまで辺野古への移設を党是としている党本部に対立し続けている。最新鋭の大型輸送機「オスプレイ」の配備にも、強い抵抗している。このため、参院議員選挙で、当選者を出せない懸念が強まっている。
4つ目は、これもTPP参加関連である「混合医療」の拡大導入問題である。自民党の支持基盤の一つであり、日本有数の圧力団体である「日本医師会」との軋轢が、いわゆる「ねじれ現象」を生んでいるのだ。
 以上は、周知の問題ではあるけれど、自民党本部は、「丁寧に説明して、理解を得たい」という慎重な態度を示しているけれど、結論は、すでに決めているので、表向きの言葉とは裏腹に「丁寧に強制していく」という強圧的な態度である。
◆実は、安倍晋三首相、石破茂幹事長、高市早苗政調会長ら主流派である「タカ派」の自民党首脳陣にとってもっと深刻なのは、日本国憲法改正、とりわけ「第96条(改正条項)」「第9条」の改正問題である。
 自民党の「非主流派」のハト派である「宏池会」の古賀誠元幹事長らが、これに反対している。現在は、3年3か月ぶりに政権に復帰したばかりなので、大きな波風を立てたくないという配慮と遠慮があり、過激な反対論は控えられている。けれども、いざとなれば、強い「反対バネ」が働くことになる。安倍晋三首相の下で、すべての国会議員が、平和憲法を改正していいとは、考えてはいないのである。無理を通そうとすると、党内抗争の火種となる。
◆さらに、もう1つ、静岡県知事選挙、政令指定都市であるさいたま市、千葉市、名古屋市など各地の市長選挙で、自民党、公明党連合軍は、勝っていないということだ。
各種世論調査では、政党支持率、どの党に投票するかの率は、確かに自民党が、圧倒しているので、1人区が31もあり、比例代表もある参院議員選挙では、自民党が圧勝するという予測が成り立つ。野党がバラバラで、一丸となって選挙戦を戦わなければ、負けてしまうのは、明らかではある。それでも、番狂わせという事態が起きないという保証は、どこにもない。これもまた、「党本部と地方」との「ねじれ現象」に数えてもよい。

※Yahoo!ニュース個人


※blogos


にほんブログ村 政治ブログへ

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
「米軍7万人将兵を皆殺しにする」と宣言していたタリバーンは、なぜオバマ大統領との「和平交渉」に応じたのか

◆〔特別情報①〕
「米国が敗北を認めなければ、アフガニスタン駐留米軍7万人将兵を皆殺しにする」と宣言して、完全撤退したい米軍を追撃する作戦を示していたアフガニスタン最大の武装勢力タリバーンが、オバマ政権から政権復活を事実上 認められる模様である。イスラムの軍事情勢に詳しい筋の情報によると、詰めの会談(それぞれ5人ずつ出席)が、現在保留になっており、タリバーン側が要求している条件をオバマ大統領が飲めば、一気に和平が成立するという。

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)
携帯電話からのアクセスはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)
携帯電話から有料ブログへのご登録

※Yahoo!ニュース個人でも「情報局」有料記事の配信を始めました。
YahooIDをお持ちの方は簡単に登録できます。ぜひご利用下さい。
お申し込みはこちらから↓


「板垣英憲情報局」はメルマガ(有料)での配信もしております。
お申し込みはこちら↓


blogosでも配信しております。お申し込みはこちら↓



第19回 板垣英憲「情報局」勉強会のご案内
平成25年7月13日(土)
参議院議員選挙と今後の政局
 
~TPP参加で日本はどう変わるか?


**********板垣英憲『勉強会』の講演録DVD販売********
板垣英憲・講演録DVD 全国マスコミ研究会
5月開催の勉強会がDVDになりました。
 『アベノミクス相場を食い物にする博徒 ジョージ・ソロスの悪どい手口~日本人投資家は泣きを見る』

その他過去の勉強会8種類(各定価3000円)をご用意しております。遠方でなかなか参加できない方など、ぜひご利用下さい。
板垣英憲・講演録DVD 全国マスコミ研究会

【板垣英憲(いたがきえいけん)ワールド著作集】




『小中学校の教科書が教えない 日の丸君が代の歴史』(1999年7月8日刊)


第7章 文部省VS日教組・共産党の長い陣地戦の歴史 ④

自自公連立のねらい


 ところがである。日教組に加入の教職員にとっては、大変、ショッキングなことが起きた。シャドーキャビネット委員会(影の内閣)の文相に当たる嶋崎譲委員長が、平成三年(一九九一年)十一月二十四日、高知県で行われた社会党の「学校五日制に関する教育シンポジウム」で同党の「日の丸」「君が代」の問題について触れ、「日の丸は、徳川時代末から船の標識として用いられ、また国際的にも広く認知されている。

つづきはこちら→→「板垣英憲(いたがきえいけん)ワールド著作」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)
携帯電話からのアクセスこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)ワールド著作」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)

※ご購読期間中は、以下過去の掲載本全てがお読み頂けます。

『大蔵・日銀と闇将軍~疑惑の全貌を暴く』(1995年5月26日刊)
『小泉純一郎 恐れず ひるまず とらわれず』(2001年6月15日刊 板垣英憲著)
『戦国自民党50年史-権力闘争史』(2005年12月刊 板垣英憲著)
『小沢一郎 七人の敵』(1996年2月6日 ジャパンミックス刊)
『小沢一郎の時代』(1996年2月6日刊 同文書院刊)
『小沢一郎総理大臣』(2007年11月10日サンガ刊)
『小沢一郎総理大臣待望論』(1994年11月1日ジャパミックス刊)
『ロックフェラーに翻弄される日本』(20074年11月20日サンガ刊)
『ブッシュの陰謀~対テロ戦争・知られざるシナリオ』2002年2月5日刊
『民主党派閥闘争史-民主党の行方』(2008年9月16日 共栄書房刊)
『民主党政変 政界大再編』2010年5月6日 ごま書房刊
『国際金融資本の罠に嵌った日本』1999年6月25日刊
『政治家の交渉術』2006年5月刊
『カルロス・ゴーンの言葉』2006年11月刊
「孫の二乗の法則~ソフトバンク孫正義の成功哲学」2007年7月刊

板垣英憲マスコミ事務所

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする