飲酒しない人も発症する非アルコール性脂肪肝炎(NASH)患者が歯周病菌を保有する割合は、健康な人の約4倍と高く、NASH患者が歯周病の治療を受けると肝機能が大幅に改善することを、横浜市立大学消化器内科の中島淳教授らが突き詰めたとの報道に接しました。(日経新聞2012年2月23日)
NASHは、成人男性の3人に1人程度とされる脂肪肝のうち1~2割を占めます。進行すると肝硬変や肝臓癌を引き起こしますが、発症メカニズムは解明されていません。
中島教授らは、歯周病のNASH患者に歯石を除去したり抗生物質で歯肉の炎症を抑える治療すると、3ヶ月後には肝機能がほぼ正常になったというものです。中島教授によると、<脂肪肝の人は肝炎を進行させないように、口腔内の衛生を保つことが大切だ>と述べています。
従来より、歯周病は糖尿病や心臓病などとの関連を指摘されていました。今回、脂肪肝炎との関連が明らかにされたことで、歯周病が多種類の全身疾患との関連があるということになります。
歯科医の歯周病治療の貢献が、歯を長持ちさせるだけでなく存外大きいことを知り、嬉しく感じます。歯科医師も消化器内科医や循環器内科と連携をすると、NASH患者の肝機能を改善したり糖尿病患者の血糖値を下げることできる歯周病治療ができます。言い方を変えれば、<全身の健康を保つために、先ず歯を健康にしよう>とも言えます。
NASHは、成人男性の3人に1人程度とされる脂肪肝のうち1~2割を占めます。進行すると肝硬変や肝臓癌を引き起こしますが、発症メカニズムは解明されていません。
中島教授らは、歯周病のNASH患者に歯石を除去したり抗生物質で歯肉の炎症を抑える治療すると、3ヶ月後には肝機能がほぼ正常になったというものです。中島教授によると、<脂肪肝の人は肝炎を進行させないように、口腔内の衛生を保つことが大切だ>と述べています。
従来より、歯周病は糖尿病や心臓病などとの関連を指摘されていました。今回、脂肪肝炎との関連が明らかにされたことで、歯周病が多種類の全身疾患との関連があるということになります。
歯科医の歯周病治療の貢献が、歯を長持ちさせるだけでなく存外大きいことを知り、嬉しく感じます。歯科医師も消化器内科医や循環器内科と連携をすると、NASH患者の肝機能を改善したり糖尿病患者の血糖値を下げることできる歯周病治療ができます。言い方を変えれば、<全身の健康を保つために、先ず歯を健康にしよう>とも言えます。