岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

虫歯菌が潰瘍性大腸炎の原因

2012-03-27 18:37:52 | 日々のこと
虫歯の原因になる代表選手は、<ミュータンス菌>です。虫歯の予防とは、<ミュータンス菌>を退治することです。

この<ミュータンス菌>の一種に感染すると、難治性の潰瘍性大腸炎になるリスクが4倍以上高くなることを、大阪大学の和田孝一郎准教授らが発表しました。この<ミュータンス菌>の一種が血中に入ると肝臓に取り込まれ、炎症に関連する物質が作られ、免疫異常を発生させるメカニズムです。3月26日付けの英科学誌に発表されました。

潰瘍性大腸炎は、腹痛や腸内出血などを繰り返す難病で、原因がはっきりしていません。治療は、ステロイドなどの薬剤で炎症を抑える治療が主で、重傷の場合は大腸の全摘出などの手術が必要になることもあるようです。

「<ミュータンス菌>をマウスの口に与えても影響しないが、比較的少量でも血中に入ると腸炎が悪化し、生存率が下がった。歯磨きでできる小さな傷にも注意が必要」

「原因の一つが分かったので治療法の開発につながるかもしれない。一部の患者では口を清潔に保てば症状が改善する可能性もある」と、和田准教授は述べています。

口の中を清潔に保つと、全身の健康にもつながることが判明しました。長寿の方には、健康な歯を沢山お持ちである方が多いのも、肯けるはずです。

歯の健康を守る歯科医師の仕事が、長寿に貢献できると考えると、少し誇らしく思えます。少々手前味噌で、申し訳ありませんが。

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コメント
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