池井戸潤氏の「七つの会議」を読みましたが、珍しく勧善懲悪調ではなく、読後の爽快感もない小説でした。最後に、鎌を掛ける場面だけは池井戸潤氏らしを感じましたが。
詳しい筋を書くのは、控えるとします。世知辛い会社の縮図が描かれ、売上げ至上主義のサラリーマン社長やエリート役員の下、犠牲になる社員と出世しない正義感のある社員などが対比されています。
上司の命令でネジの強度偽装とデータ捏造したことが事故によって判明するのですが、社内での批判はもみ消されようします。しかし、マスコミから糾弾され、会社経営が生き詰まる結果となります。
今回のストーリーから直接連想させる事件や企業名を、私は思いつきません。ですが、ありがちな事件です。
会社の幹部の指示常に正しいとは限りませんし、企業倫理を逸脱した内容であっても、部下が批判し方針を変更させることは至難の業でしょう。
部下のできることは、窓際族になることか、退社することしかないようです。営利を追求する組織に生きるサラリーマンの悲劇も感じます。
不景気ですので、企業経営者も難しい選択を強いられ、部下もその重圧の中で生き延びていかないといけないのですね。
詳しい筋を書くのは、控えるとします。世知辛い会社の縮図が描かれ、売上げ至上主義のサラリーマン社長やエリート役員の下、犠牲になる社員と出世しない正義感のある社員などが対比されています。
上司の命令でネジの強度偽装とデータ捏造したことが事故によって判明するのですが、社内での批判はもみ消されようします。しかし、マスコミから糾弾され、会社経営が生き詰まる結果となります。
今回のストーリーから直接連想させる事件や企業名を、私は思いつきません。ですが、ありがちな事件です。
会社の幹部の指示常に正しいとは限りませんし、企業倫理を逸脱した内容であっても、部下が批判し方針を変更させることは至難の業でしょう。
部下のできることは、窓際族になることか、退社することしかないようです。営利を追求する組織に生きるサラリーマンの悲劇も感じます。
不景気ですので、企業経営者も難しい選択を強いられ、部下もその重圧の中で生き延びていかないといけないのですね。