岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

市川海老蔵主演の<石川五右衛門>

2016-11-21 16:26:51 | 日々のこと
歌舞伎が悲劇であれば、狂言は喜劇。古い観念の知識しか私は持ち合わせておりませんでした。

石川五右衛門を主人公にした歌舞伎は以前より扱われたもので、今回の市川海老蔵主演の<石川五右衛門>の脚本家は最近の方です。石川五右衛門は従来より創作上での主人公ですので、ストーリーは突飛で、歴史的にはあり得ない展開です。

淀君と石川五右衛門とが恋愛関係になって、妊娠します。それを知った秀吉が石川五右衛門と南禅寺の山門で対面し、秀吉が石川五右衛に対して、お前は私の子どもであると言います。

必然的に淀君のお腹の子供は、秀吉の孫になるということになります。秀吉がその証拠を示しながら、石川五右衛門に説明するという展開です。まさに、奇想天外です。

つじつまが合うことなんか、あるわけがありません。ど派手な演出で、煌びやか着物で、演出効果を存分に活用します。多人数が踊り、歌い、完全なショーです。悲劇なんかではありません。

歌舞伎の古典ばかり演じても、新鮮ではありません。観客も飽きます。新作にも挑戦しなければなりません。

不易流行です。守るでき所は元のままで、変えるべき所は変える必要があります。歴史の風雪に耐えたものだけが、生き延びるのでしょう。

歌舞伎の将来を担う市川海老蔵。歌舞伎のファンは高齢化しています。私生活では試練にあります。ど派手な演目を、どういう考えで演じているのでしょうか?ビジネスと割り切っているのでしょうか?彼の考えを聞く機会があればいいなと感じました。

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