<がんばらない>とは、鎌田 實氏の著書名です。鎌田氏は、諏訪中央病院の名誉院長で、精力的に講演会活動をされていて、著明な医師です。患者さんが<がんばらない>とする一文から、題名になっています。その中からの抜粋です。
病院の壁に、<がんばらない>という書が掲げられています。重症な患者さんや末期の患者さんに、つい<がんばろう>、<がんばりましょう>と言葉を掛けますが、この言葉の受け止め方は患者さんによって違います。この言葉に勇気を奮い立たせる患者さんがいる一方で、がんばって末期を迎えてきた患者さんにとって、<がんばれ>という言葉はとても傷つけることがあります。
『医師や看護婦がどんなに丁寧でやさしくても、病院というところにいるだけで、患者さんは緊張している。ぼくら医療スタッフががんばりますから、あなたはありのままでいてください、そうな気持ちをこの<がんばらない>という書に託したい。』
患者さんへの優しさに満ち、命を丁寧に扱う医師の心掛けを凝縮させた気持ちが表れています。心より敬服します。
病院の壁に、<がんばらない>という書が掲げられています。重症な患者さんや末期の患者さんに、つい<がんばろう>、<がんばりましょう>と言葉を掛けますが、この言葉の受け止め方は患者さんによって違います。この言葉に勇気を奮い立たせる患者さんがいる一方で、がんばって末期を迎えてきた患者さんにとって、<がんばれ>という言葉はとても傷つけることがあります。
『医師や看護婦がどんなに丁寧でやさしくても、病院というところにいるだけで、患者さんは緊張している。ぼくら医療スタッフががんばりますから、あなたはありのままでいてください、そうな気持ちをこの<がんばらない>という書に託したい。』
患者さんへの優しさに満ち、命を丁寧に扱う医師の心掛けを凝縮させた気持ちが表れています。心より敬服します。