岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

子どもの<指しゃぶり>

2011-10-14 10:08:22 | 日々のこと
昨日、1歳半健診に出掛けて、歯科健診をしました。内容は、口腔内の清掃状態、歯の萌出状態、う蝕の有無、歯科治療の有無、歯並び、粘膜の異常などをチェックします。

約30名の方を健診をして、う蝕のあった方が1名でした。私の専門の歯並びに関しては、上顎前突の方3名、叢生の方1名で、珍しく、反対咬合の方は0名でした。

今回は、上顎前突の方が多くいました。全体で、指しゃぶりしていた方は5名で、そのうち3名の方は上顎前突になっていました。中には、健診が終わると直ぐに自分の親指を美味しそうにしゃぶっていました。指を吸うと、精神的に落ち着くようです。

ご承知の通り、指しゃぶりをすると、自分の指で自分の歯を矯正し動かすことになり、上顎前歯が前方に移動し、上顎前突に成りやすくなります。

指しゃぶりの防止策ですが、効果的なものはないのが現実です。ワイヤー作製した指サックを装着するとか、苦い香辛料を指に塗るとか、アイデアはありますが、実用的ではありません。

お子さんを昼間思いっきり外で遊ばせて、肉体的に疲労させると、ご飯を食べたら直ぐに熟睡して、指しゃぶりをするを忘れてしまいます。一見遠回りのようですが、効果的です。4、5歳位になって、少し聞き分けができるようになると、説得することもできます。親御さんは少し気を長くもって、指しゃぶりと付きあう必要があります。

指しゃぶりは、永久歯の前歯が生え始める6歳頃までに止めさせるのを目標にして下さい。永久歯が生えても指しゃぶりをすると、必ず上顎前突になり、場合によれば、骨格的にも変化し、矯正治療が必要になります。

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