私は田舎者ですので、都会に出た時には、新しい物はないか、面白い物はないか、綺麗な物はないかと、全身のセンサーを働かせて探しています。
ある食品売り場に行った時です。何やら香しい匂いがしますが、どこから匂うのか分かりません。周りを歩いて戻ると、また同じ匂いがします。その匂いは、5月頃森の中を歩いた時に感じる新緑の匂いに似た感じです。香水の毒々しい匂いではなく、さわやかな匂いです。
<良い匂いだ>と独り言を私が言うと、<そうでしょう。香しい匂いでしょう>と、すかさず日本茶の店員が話し掛けてきました。<これは、何の匂いなのでか?>と聞くと、<これですよ>と指さします。<お茶をほうじているんですよ>と。<ほうじている?とは、何ですか?>と私。<ほうじているんですよ>と、堂々巡りで、全く意味不明です。
器具を見ると、褐色の茶葉に熱を加えた状態で、その茶葉が撹拌されていて、排気口から良い匂いがしています。<この器具に緑茶を入れて、熱を加えると、カフェインが抜けて香しくなって、ほうじ茶ができるんですよ。>と店員。
店員にもらった説明書を見て、納得しました。ほうじ茶とは、英語ではroasted teaです。つまり、焙煎したお茶です。<ほうじる>とは、<焙じる>のことです。つまり、焙煎しているのです。排気口から出ている気体の成分の本体は、カフェインだったようです。
店員の説明は全く分かりにくいので、最初から説明書を読んだ方が良かったと、心の中で私は思いながらも、知らないうちに私は罠にはまっていました。お店の戦略は巧みです。カフェインの匂いを一日中蔓延させて、お店に見込み客を招く<撒き餌>になっていました。お店の企み通り、私もすっかり罠にはまって、ほうじ茶を買ってしました。
ある食品売り場に行った時です。何やら香しい匂いがしますが、どこから匂うのか分かりません。周りを歩いて戻ると、また同じ匂いがします。その匂いは、5月頃森の中を歩いた時に感じる新緑の匂いに似た感じです。香水の毒々しい匂いではなく、さわやかな匂いです。
<良い匂いだ>と独り言を私が言うと、<そうでしょう。香しい匂いでしょう>と、すかさず日本茶の店員が話し掛けてきました。<これは、何の匂いなのでか?>と聞くと、<これですよ>と指さします。<お茶をほうじているんですよ>と。<ほうじている?とは、何ですか?>と私。<ほうじているんですよ>と、堂々巡りで、全く意味不明です。
器具を見ると、褐色の茶葉に熱を加えた状態で、その茶葉が撹拌されていて、排気口から良い匂いがしています。<この器具に緑茶を入れて、熱を加えると、カフェインが抜けて香しくなって、ほうじ茶ができるんですよ。>と店員。
店員にもらった説明書を見て、納得しました。ほうじ茶とは、英語ではroasted teaです。つまり、焙煎したお茶です。<ほうじる>とは、<焙じる>のことです。つまり、焙煎しているのです。排気口から出ている気体の成分の本体は、カフェインだったようです。
店員の説明は全く分かりにくいので、最初から説明書を読んだ方が良かったと、心の中で私は思いながらも、知らないうちに私は罠にはまっていました。お店の戦略は巧みです。カフェインの匂いを一日中蔓延させて、お店に見込み客を招く<撒き餌>になっていました。お店の企み通り、私もすっかり罠にはまって、ほうじ茶を買ってしました。