誠意こそ、商売道の極意

旅先の横浜市の居酒屋に忘れ物をしました。帰る途中で、忘れ物したことに気がつきました。しかし、既に遠方まで移動していました。戻ろうか、どうしょうかと迷いました。今から戻ると、時間のロスですし、何しろ交通費がべらぼうです。お店まで戻って、また帰ってくると、その旅費で忘れ物が数個も買える計算になります。

一旦は諦めて、また新しい物を買うことにしようかとも思いました。幸いにも、お店の電話番号が分かりますので、携帯電話で電話してみました。店員の人に、私の坐っていた場所と忘れた物を伝えると、お店で預かっているとの返事でした。大変恐縮するのですが、着払いでいいので、宅急便で送ってもらえないかとお願いすると、快諾でした。当方の住所と電話番号を伝えて、少し安心して、電車で再び移動しました。

帰宅して見ると、私が帰るより先に、忘れ物の方が自宅に届いていました。感激して、お店に電話して丁寧にお礼を伝えました。

旅先で偶然に入ったお店です。私は常連客ではなく、いわゆる一見の客です。私は遠方のお客ですので、次ぎに来店も見込めそうもないお客ですが、店員の方はしっかり礼を尽くしてくれました。このお店の誠意に、痛み入りました。

このお店の名前は、とうふ料理の＜八かく庵＞です。結構手広く商売をされているお店です。社員教育もしっかりしていて、また来ようと思わせる誠意を感じる立派な経営をしているお店です。