自分の子どもが大きくなり、今更子供への家庭教育を反省するのは手遅れです。振り返って見て、理想とべき家庭教育を考えずに、子どもに接していた自分は愚かであったとも思います。
偶然に、森信三氏の<母親のための人間学 家庭教育の心得21>を読みました。子どもの育て方、しつけの仕方が21項目述べてあります。
第3項目の<父親を軽んじてはわが子の「人間教育」はできない>の中に、父親の偉さを母が子に伝えるべきと述べているところが、極めて共感できます。
・・・父親の偉さが本当に分かるのは、子どもが40歳を過ぎてからのことでしょう。そして、真に徹底的に分かるのは、やはり父親が亡くなってからのことでしょう。それほど父親の世界というものは、子どもにとって分かりにくい世界なのです。つまり、「男」というものは、死ななければその本当の真価がわが子に分かってもらえないという悲劇的な運命を背負っているわけです。
ですから、母親たるものは、何よりもまず男の世界のつらさをよく察し、主人がこれだけの俸給を得るために、どれだけ下げたくもない頭を下げ、言いたくもないお世辞を言っているかということが身にしみてよく分からねばなりません。またかくてこそ聡明な奥さんといえるわけです。・・・
一所懸命に子どもを育ててきたつもりです。しかし、子どもにどれほど伝わったか、大いに疑問に思っていました。しかし、この項目を読んで、少し氷解できました。
「男」というものは、死ななければその本当の真価がわが子に分かってもらえないという悲劇的な存在なのですね。
偶然に、森信三氏の<母親のための人間学 家庭教育の心得21>を読みました。子どもの育て方、しつけの仕方が21項目述べてあります。
第3項目の<父親を軽んじてはわが子の「人間教育」はできない>の中に、父親の偉さを母が子に伝えるべきと述べているところが、極めて共感できます。
・・・父親の偉さが本当に分かるのは、子どもが40歳を過ぎてからのことでしょう。そして、真に徹底的に分かるのは、やはり父親が亡くなってからのことでしょう。それほど父親の世界というものは、子どもにとって分かりにくい世界なのです。つまり、「男」というものは、死ななければその本当の真価がわが子に分かってもらえないという悲劇的な運命を背負っているわけです。
ですから、母親たるものは、何よりもまず男の世界のつらさをよく察し、主人がこれだけの俸給を得るために、どれだけ下げたくもない頭を下げ、言いたくもないお世辞を言っているかということが身にしみてよく分からねばなりません。またかくてこそ聡明な奥さんといえるわけです。・・・
一所懸命に子どもを育ててきたつもりです。しかし、子どもにどれほど伝わったか、大いに疑問に思っていました。しかし、この項目を読んで、少し氷解できました。
「男」というものは、死ななければその本当の真価がわが子に分かってもらえないという悲劇的な存在なのですね。