折角の休診日でしたので、遠出したいと思っていました。桜の満開との報道を聞き、今まで行ったことのない場所で桜を見たいと、万全の計画を練りました。
当日の朝、出掛ける時には、生憎の雨です。移動中、一時的に曇りになって、やっぱい普段の行いがいいね、と私は喜んでいました。
現地に着くと、また小雨です。足元は悪く、滑りやすく、ズボンの裾も汚れます。天候は悪いのに、大勢の観光客です。写真を撮ろうにも、レンズが雨に濡れるし、傘を持っての撮影は難しいし、周囲の人の傘が折角の被写体を邪魔しますし、思わず私は愚痴が出ます。
<朝早く起きて、費用を掛けて、時間も掛けて来た折角の花見なのに、雨が降って、本当についていないな>と私が独り言を言うと、連れが全く反対の事を言います。
<平日で、雨が降っても、この大勢の観光客。桜も満開だし、もし良い天気だったら、この倍の観光客が来ていて、身動きもできなかったし、移動も大変だったと思うよ。今日は雨が降っていて、こんなに空いていて、ついているね>
同じ境遇なのに、私は不運と嘆き、かたや相棒は幸運を喜んでいます。楽天的な相棒で良かったと思って、思わず自らを慰めていたら、前を通っている高齢の女性組が笑いながら話しています。
<桜がきれいね。来て良かったね。今日は小雨で良かったね。大雨でなくて、本当に良かったね>
天候は、人知の及ばぬ所です。どんな境遇でも、自らの境遇に感謝する気持ち、有り難いという気持ちが、自らの心を明るくします。




当日の朝、出掛ける時には、生憎の雨です。移動中、一時的に曇りになって、やっぱい普段の行いがいいね、と私は喜んでいました。
現地に着くと、また小雨です。足元は悪く、滑りやすく、ズボンの裾も汚れます。天候は悪いのに、大勢の観光客です。写真を撮ろうにも、レンズが雨に濡れるし、傘を持っての撮影は難しいし、周囲の人の傘が折角の被写体を邪魔しますし、思わず私は愚痴が出ます。
<朝早く起きて、費用を掛けて、時間も掛けて来た折角の花見なのに、雨が降って、本当についていないな>と私が独り言を言うと、連れが全く反対の事を言います。
<平日で、雨が降っても、この大勢の観光客。桜も満開だし、もし良い天気だったら、この倍の観光客が来ていて、身動きもできなかったし、移動も大変だったと思うよ。今日は雨が降っていて、こんなに空いていて、ついているね>
同じ境遇なのに、私は不運と嘆き、かたや相棒は幸運を喜んでいます。楽天的な相棒で良かったと思って、思わず自らを慰めていたら、前を通っている高齢の女性組が笑いながら話しています。
<桜がきれいね。来て良かったね。今日は小雨で良かったね。大雨でなくて、本当に良かったね>
天候は、人知の及ばぬ所です。どんな境遇でも、自らの境遇に感謝する気持ち、有り難いという気持ちが、自らの心を明るくします。




