小学校で歯磨き指導

私が学校医をしている小学校で、恒例の歯磨き指導を行いました。対象は2年生の約70名です。

始める前に、私がみんなに質問してみました。

＜歯磨きは、ご飯を食べた後にしますか？前にしますか？＞
これに対しては、みんなが声を合わせて＜後！＞　

なかな優秀だと思いながら、次ぎに、＜一日に何回、歯磨きをしますか？1回の人は、手を挙げて＞というと、10人程度が手を挙げました。
＜2回の人は？＞　約30人程度。
＜3回の人は？＞　約20人程度。
念のためと思って、＜4回の人は？＞に質問に3人が手を挙げました。

この3人に、4回とはどのような機会にするのか聞いてみました。そうすると、磨いた後にチェックを受けて、親に仕上げ磨きをして貰っているとのこと。この3人の親御さんの熱心さには感心しました。

終わりに近づいた頃、一番手前に坐っていた子が、＜先生、A歯科医院って、知っている？＞と、反対に質問してきました。＜知っているよ＞と私が答えると、＜A歯科医院の子どもが、あそこにいるよ＞と教えてくれました。

歯科医の子弟に、歯磨き指導をしたことになります。我々の行った歯磨き指導を、自宅に帰って、父親にどう報告するのか、少し気になります。恐らく、4回歯磨きをしていた3人の内の1人が、歯科医の子弟のような気がします。

　

伊首相目論見違いの国民投票

ベルルスコーニ首相は長期政権を保って、通算で8年以上、現在の第3次政権も3年以上に及んでいます。もし彼が日本の首相であったら、何回も辞任しなければいけないでしょうが。

イタリアでは、チェルノブイリ原発事故の翌年、1987年に国民投票で原発廃止を決定しまた。ベルルスコーニ首相は、2008年の総選挙で原発再開を公約に掲げ政権を奪取し、2013年に原発建設着手に向け、今年の1月に原発再開法の是非を問う国民投票を決定しました。イタリアでは、法律を廃止の是非を問うには国民投票で決定する必要があるそうです。

その直後の3月、フクシマで原発事故が発生しました。世論が原発再開反対に傾き、ベルルスコーニ首相の目論見と違うことになってきました。そうすると、ベルルスコーニ首相はいろんな手段をとります。国民投票の凍結を画策すると、最高裁で実施命令を受け。国民投票の無効を画策し、投票成立条件の50％超とならないように、投票実施時期を変えたり。

原発再開を目指していたベルルスコーニ首相の思惑とは異なる結果となり、国民投票の投票率は55％で有効になり、さらに原発再開法の廃止が圧倒的に94％で賛成となりました。イタリア国民は、原発再開を認めないという意志を明確にしました。

フクシマが、確実に世界の政治に影響を与えています。日本の政治には、どんな影響を与えるでしょうか？もう少し時間が掛かるようです。

　

村上春樹氏の受賞スピーチ

村上春樹氏が、6月9日にスペインのカタルーニャ国際賞を受賞しました。その受賞スピーチの全文を私は入手し、読みました。

世界に通用する日本のインテリの代表である村上氏が、今回の東日本大震災と福島第一原発事故に触れながら、核に対する日本人の心理分析と、小説家としての核に対して＜ノー＞という決意とを述べています。感動しました。皆さんも是非入手して、味わってください。

世界で唯一の被爆国である日本が、ヒロシマ・ナガサキの悲劇から真剣に学ばずに、今回のフクシマの悲劇を迎えた無念さを、指摘しています。その原因は、原子力発電は＜効率＞の良い発電システムと考える＜効率＞が第一です。

日本の発電量の約30％が原子力発電に依存しています。反原発の人に対して、原発推進者は＜じゃあ、あなたは電気が足りなくてもいいんですね＞と脅して、＜現実を見なさい＞という現実とは、たが表面的な＜便宜＞に過ぎません。原発推進者は、＜便宜＞を＜現実＞という言葉で置き換え、論理をすり替えていたのです。この＜便宜＞が、その原因の第二です。

そして最後に、このように述べています。
ー我々は、夢を見ることを恐れてはいけません。我々の足取りを、＜効率＞と＜便宜＞という名前を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはなりません。我々は力強い足取りで前に進んでいく＜非現実な夢想家＞でなくてはならないのです。ー

村上春樹氏の素晴らしい考えを、マスコミは広く国民に知らしめる義務があります。下の写真は、亡父が植えた百合です。綺麗に咲きました。

　

素敵な貴女

日曜日に診療していて、少々疲れを感じた夕方。素敵な貴女が登場してくれて、私の疲れた心を癒してくれました。

レンズが入っていない伊達メガネをしています。顔からはみ出る大きさのフレームです。濃いめのアイシャドーと長い付け睫毛で、決まっています。何しろ、笑顔が素敵です。

ヒップホップダンスの大好きな19歳の女子大生です。今回ブログに写真を是非出したいとお願いして、患者さんの写真を撮影しました。本名も公開して良いと了解を得ているのですが、それは控えておきます。タレント志望ですので、自己アピールを日々工夫しています。

決めのポーズを考えて、自慢のスニーカー型のバッグを見せびらかすことにしました。福岡で買った、COCOLULUのバッグです。若さが爆発です。

　

高級官僚の内部告発本

仙石元官房長官に国家で恫喝されて有名になった古賀茂明氏（経済産業省大臣官房付）の著作＜日本中枢の崩壊＞（講談社）を読んでいます。因みに、大臣官房付とは、窓際族ということです。

東大出身のエリート官僚ですが、大腸ガンにかかっていて、転移もしていると告白しています。怖い物が何もないといった、居直りに近い感覚で書いているのかとも思うくらい、大胆な切り口で官僚の生態を内部告発しています。

彼は正義感が高く、上司や政治家との衝突を何とも思わず、日本の再生のための政策を立案しようと悪戦苦闘する姿を描いています。政治家や官僚を実名で登場させ、裏切りや中傷や非難なども具体的に書いているのには、驚きます。経済産業省から古賀茂明氏へ直々に退職勧告が出るのも、もっとな気もします。

視聴率の高いテレビ番組にも出演し、この本もベストセラーになり、古賀茂明氏の名前が有名になると、経済産業省もどう扱っていいのか、困っているのではないでしょうか。