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電子工作やパズルのブログです。主にLEDを使った電子工作をやっています。

キャストパズルHARMONYとDELTAを買ってみた

2013年02月24日 00時56分06秒 | パズル
平野さんに会って、キャストパズルの新作が有るというので、買ってみました。
左がHARMONYで、右がDELTAです。各1,029円

難易度は2と3です。
今回は、おまけがもらえます。

中身はこれです。


一応、外してみました。

DELTAの中身はパッケージでも「?」と表示してあるので、隠しています。
HARMONYはそれほど難しくないし、音符の形をしているので、
音楽に関係ある人への贈り物としても使えそうです。



ところで、キャストパズルのパッケージが一新されましたが、
よく見ると、中央のDEVILの難易度が3から5に格上げされていました。

それほど難しいとは思わないのですが、ハナヤマでは意外と難しいと言うことで
格上げになったと言う話でした。

写真の後ろに見える茶色になったDEVILは平野さんが20年以上デモで使っていたもので、
すっかりメッキが剥げてしまっていて、年季が感じられますね。


伝説のパズル職人 平野さんに会ってきた

2013年02月23日 21時49分12秒 | パズル
平野さんは、2006年末まで秋葉原の駅前で30年間パズルの実演販売していました。
現在は学校の先生相手にパズルを教えたり、各地の東急ハンズなどで
ハナヤマのキャストパズルの実演販売を行っています。

今日は、大阪駅の大丸百貨店 10F 東急ハンズです。
これが、目印?!


東急ハンズのスタッフから「伝説のパズル職人」というタスキを着けるように言われたそうです。


キャストパズルを中心にいつもの調子の熱弁です。


小さな子供たちも熱心にやっていました。


セントくんも?!

これは、併設の物産展からのようです。

明日は、10:00~17:00です。
早く終わるので、ご注意!

そうそう、追加情報です。
4月6,7日は京都の高島屋だそうです。


Arduino UNO にLEDを直結して電流を測ってみた

2013年02月17日 12時54分02秒 | Arduino
ロジックICの出力電流がどれくらい流れるか分かったので、本題に入ります。
(えー、いままでのは前振りだったのー)

以前、何かのおりに「LEDに電流制限抵抗を付けないとダメですよね。」
みたいな事を言われたことがあります。

確かに、「ちっちゃいーの」や「ikkeiplexing shield」は、
電流制限抵抗を省いてAVRにLEDを直結しています。

おそらく、大学の先生か何かで、学生に教える時に
LEDには抵抗を付けるんだと、言い聞かせていたのだと思います。

そのせいで、LEDと聞くと、
LED -> 電流制限抵抗 と脊髄反射してしまう人も多いのでしょう。

では、なぜLEDに抵抗を付けて電流を制限する必要があるのか。
それは、過大な電流が流れてしまうとLEDが壊れてしまうからです。
逆に言うと、過大な電流が流れないのなら、抵抗は無くても構わないと言うことです。

では、LEDが壊れるかどうか、実際に直結してみましょう。
回路は、先の測定回路の電流測定用の1Ω抵抗はそのままにして、
VRの代わりにLEDをつなぎます。


まずは、軽い方の4069にLEDをつなぎます。
用意したのは、秋月で買った赤色と青色のLEDです。
ソース	VF	IF
RED	1.9V	4.48mA
BLUE	2.96V	3.68mA
		
シンク	VF	IF
RED	1.96V	3.28mA
BLUE	2.92V	3.12mA

4069なら、3~4mA程度しか流れないので、直結でも全然大丈夫です。

先のグラフで、確認してみましょう。
ソース出力では0VからVF分だけ上がった電圧から横にみてグラフと交わった所がIFとなります。


シンク側を見て下さい。

定電流特性に入っているので、VFが違っているのにIFはほとんど同じになっています。


次に、HCU04です。

ソース VF IF
RED 2.4V 44mA
BLUE 3.56V 30.8mA

シンク VF IF
RED 2.36V 40mA
BLUE 3.6V 33.6mA



4069の10倍、30~40mAくらい流れます。

さて、それでは注目のUNOはどうでしょう。

ソース VF IF
RED 2.48V 68mA
BLUE 3.72V 41.6mA

シンク VF IF
RED 2.36V 76.8mA
BLUE 3.68V 48.8mA



Arduino UNO では、赤は70mA、青は40mAくらい流れました。

えー、そんなに流して良いの?!
と、思う人が多いでしょう。

では、LEDのデータシートを見てみましょう。
使用したLEDは既に秋月では売っていないようなので、
今売っているLEDのデータシートの定格を見てみましょう。

普通は、このIF=20mAを見て、20mA流せば良いんだと言うことになります。
でも、このデータ、IF=20mAのとき、VFは3.1V(代表値)で、10cdだと言うことを
表しているに過ぎません。

では、どれだけ流しても良いのか。
それはディレーティングカーブを見ます。

これを見ると、25℃までなら、30mA流して良いと言うことが分かります。
さらに、70℃だったら、15mAしか流せません。

じゃ、40mAも流しちゃダメじゃん。
いえいえ、そんなことはありません。
そう、絶対最大定格というのがあります。

これを見ると、100mAまで大丈夫そうです。
もちろん、マージンがあるので、100mAを超えると即破壊というわけではありません。
ただし、下の方にあるように、デューティは1/10以下にしないといけません。

実験では1/1000のデューティなので、余裕でOKです。
「ちっちゃいーの」では1/16なので、これもOK。
ま、LEDによって電流値は違うのですが、おおむねこのようになっています。

学校で教える時も、最初は「必ず電流制限抵抗を付けないといけない」で良いですけど、
卒業までにはデータシートの読み方や、ディレーティング、
デューティ制限なども教えてやって欲しいと思います。

私は大学校での講義は3ヶ月しか出来なかったので、
そこまでの話が出来なかったのが残念です。

追記
 このまま、製品に適用する人は居ないと思いますが、
 製品の信頼性については絶対最大定格に対して十分なマージンを確保する必要があります。
 それに関しては、またいずれ。


Arduino UNO の出力電流の限界まで測ってみた

2013年02月16日 00時53分21秒 | Arduino
トラ技3月号の記事の追試をしてみました。
最大定格なんて生ぬるい。壊れるまで限界に挑戦です。(笑

とは言っても、瞬間しか電流は流しません。
LチカのH出力を1msにして、1/1000のデューティで測定します。
ソース特性の測定回路はこれです。


負荷抵抗は500ΩのVRです。VRを燃やさないためにも1msです。
出力電流は直列につないだ1Ωの電圧を測定します。
電圧の値がそのまま電流値になります。
パルスなので、オシロスコープを使って測定します。

結果はこれです。

ソース出力は70mAくらいまで流れました。かなり流せますね。
70mAを超えるとパルスが出てこなくなりましたが、
負荷を軽くすると出てきましたので、UNOは壊れませんでした。

こんどはシンク側の測定です。
測定回路はソースの真逆です。


シンク特性の結果はこれです。

シンク側は80mAを超えました。

これらのグラフは、電流をたくさん流すと直線から、外れていっていますが、
1/1000のデューティのパルスですから、発熱の影響ではないことは明らかです。

これは、出力のFETの特性なのですが、UNOの出力トランジスタは高出力なので
これだけ大電流を流しても定電流特性まで到達していません。
シンク側の80mAを超えたあたりにその傾向が垣間見れます。

では、もう少し非力なデバイスで特性を取ってみましょう。
用意したのは74HCU04です。定格出力は4mA程度です。
この定格はロジックレベルを維持できる出力電流のことです。

では、結果を見てみましょう。


40mA程度まではほぼ対称ですが、意外なことにそれを超えると
シンク側の方が定電流特性に突入しています。


では、もっと非力なデバイスではどうでしょう。
用意したのは4000シリーズの4069です。
定格では1mA弱しか電流が取れません。

結果はこれです。


よく見て下さい。横軸が1/10のスケールになっています。

3mA程度までは対称になっていますね。
でも、HCに比べて1/10程度だったとは知りませんでした。