電子ブロックは私が中学生くらいの頃だったと思います。
しかし、欲しいとは思いませんでした。
と言うのは、ブロックだと、回路が自由に作れないと思ったからです。
だから、誕生日に買ってもらったのはマイキットでした。
マイキットだと、スプリングに電線を挟むだけで回路がつくれるし、
必要とあらば、電線を自分で追加すれば、自由な配線ができるだろうと思ったからです。
実際、私はマイキットで色々な回路を作って、トランジスタの回路を学びました。
当時はゲルマニウムトランジスタで、2SB56なんかだったと思います。
シリコントランジスタが入手できるようになったときには、
マイキットで出来る事を、スイッチで切り替えて全部出来る「万能電子ボックス」
なるものを作って夏休みの工作に出して、新聞に載ったことがあります。
そう言う訳で、学研から電子ブロックの復刻版が出ても欲しいとは思わなかったのです。
なので、大人の科学のふろくに電子ブロックが付いたと言っても飛びつかなかった訳です。
ただ、色々話題にはなっているし、MTM07で見たら手頃だし、
今回は、買ってみようかなと思ったのです。
それでも、買った後の事を考えると、すぐに使わなくなるだろうと思って
ずっと買わずに居たのでした。
でも、気にはなっていました。
MTM07で聞いたら、端子がたくさん付いた大きなブロックも有ったそうです。
それなら、6Pや8PのAVRが組み込めるはず。
さらに、空ブロックも買える事も知り、
ひょっとして、これで電気を使ったパズルが作れるかも。
なんてことを考えて、やっぱり買うことにしました。
中はこんな感じです。
組み立てて、いくつか回路を作ってみました。
やはり、例題の通りに作るのは簡単ですが、自分で思いついた回路を
作ってみようとすると、ブロックを探さないといけません。
へたすると、回路を作ることよりブロックの並びを考える方が多くなってしまいます。
思った通りでした。
でも、これってパズルかも。
それで、お約束の無安定マルチの回路でLEDを2個点滅させようとブロックを詰めていきました。
ところが、コンデンサの大きい値で同じものが2つ無い。
抵抗と組み合わせて時定数を同じにしようとしても、うまくいきません。
それでも、なんとか点滅する回路が出来ました。
抵抗やコンデンサのブロックで配線をするのがコツの様です。
さらに、どうせなら全部入れた状態で作れないかと
色々入れ換えたりして、やってみましたが、うまくいきません。
抵抗やコンデンサのブロックの端子が3つショートされているのが、邪魔をします。
そこで、本を見たら踏切警報機の回路が載っていました。
なるほど、さすがにうまく配置してあります。
それで、出来たのがこれです。ブロックが全部埋まっていて、回路も出来ています。