深圳と台北のMaker Faire を振り返って出展料について感じるところがありましたので
書いておきます。
Maker Faireで出展者が販売を行う場合、
深圳ではいきなりcompany扱いになって10,000RMB(20万円)が必要です。
販売しなければ無料なのであまりにも差が大きく販売のハードルが高いです。
しかも以前は販売してもしなくても無料だったわけで。
一方台北では販売無しならNT$2,000(9,400円)に対して販売有りだとNT$10,000(47,000円)。
これでもけっこう高いハードルです。
実際販売は諦めたと言う声を聞いています。
今回私は台北で販売ありでエントリーしました。
しかしフタを開けたらキットとか作ったものを販売しているブースは私以外にありませんでした。
しかも差額のNT$8,000に相当する恩恵は何もありません。みかじめ料?
そのせいか知りませんが今回出展者はすごく少なかったです。
その穴埋めにハンドメイドマルシェも入れたのかな?
Micro Maker Faireと言っても良いくらい。
Tシャツも販売がなく全然力が入っていませんでした。
このことは販売ありの場合の出展料が高過ぎると言うことを意味していると思います。
M5Stackなどの製品を売っている会社がスポンサーになっているせいじゃないの?
と勘繰ってしまいます。(基板屋さんもスポンサーなんだけどね)
つまり私製基板などは売るな、そんなものを使わず既存の製品だけでものづくりをせよと言っているんじゃないかと言うことです。
自分たちが作った世界を守りたいんだと言うことです。
でもね、そもそもM5Stackなどは既存のボードでは飽き足りなくて新たに作った訳じゃないの?
次の世代の新しい芽を摘みたいわけ?
それで良いのでしょうか?
そう言う風に思ってしまいます。
それがMaker Faire の目的なのでしょうか?
Maker Faireで買った基板を作ってみて、次は自分もこんな基板を作れるようにがんばろと思った人が次のメイカーとなって出展するようになってきたのではないのでしょうか?
どうみてもそう言う流れを断ち切ろうとしているように思えます。
その点Maker Faire Kyotoや Maker Faire Tokyoは販売してもしなくても同額です。
この方がMaker Faireの趣旨によほど合っていると思います。
開催場所によってこの辺がバラバラなのもどうかと思いますけどね。