ださいたま 埼玉 彩の国  エッセイ 

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埼玉県のゆるキャラたち

2013年12月01日 10時59分22秒 | 県全般

埼玉県のゆるキャラたち 

“ゆるキャラ王国・埼玉県”にはいったい、どんなゆるキャラが住んでいるのだろう。

埼玉県のゆるキャラを語る際、忘れてならないのは、県のご当地キャラ軍団「ゆる玉応援団」の団長を務めるマスコット「コバトン」である。

コバトンは県の鳥に指定されているシラコバトをモチーフに県立川越工業高校の生徒がデザイン。2004年、県内で開かれた国体の大会マスコット、05年から県のマスコット、08年から応援団団長になった。

08年、埼玉西武ライオンズが日本一、東洋一になった時、監督の胴上げと一緒に選手の手で胴上げ。09年、県出身の宇宙飛行士・若田光一さんに連れられ、スペースシャトル「ディスカバリー」に同乗。同年、発見者の狭山市のアマチュア天文研究家佐藤直人さんの命名どおり、国際天文学連合(IAU)が太陽系を回る小惑星12031番に"Kobaton"(コバトン)とすることを正式に認定・・・など宇宙空間にまで活躍の場を広げ、県のPRに大きな功績を挙げている。

14年11月14日の県民の日には、新しいキャラも県庁で披露された地名が連想される名前がいいという。知事のリクエストを受けて、お笑いコンビのバナナマン設楽統さん(秩父出身)らがデザイン、名前を提案、「さいたまっち」と名づけられた。

コバトンの兄弟分で、コバトンに比べると黒目が大きく、両ほほの赤いほっぺとお腹の赤と黒の横じまが目立つ。足が長くスリムで長身、「とんとん」とコバトン語を話す。さっそく22日の「世界キャラクターさみっとin羽生」にも姿を見せた。(写真左)

先進地羽生には、まず「ムジナもん」。宝蔵寺沼に全国でここだけに自生する食虫植物「ムジナモ」と、伝説の妖怪「むじな」にちなんで命名。尻尾はムジナモの花、前頭部には特産のモロヘイヤの葉がデザインされている。モロヘイヤの葉なら分かる。ムジナモはつぶさに見たことがないので、どんな花が咲くのだろう。10年前、市の若手職員が考案。県内のご当地キャラの草分けといわれる。

地元の名物「いがまんじゅう」にちなんだ「いがまんちゃん」もいる。いがまんじゅうは、高価なもち米の代わりに、赤飯のなかにまんじゅうを入れたのが始まりとされ、元は隣の加須のものだったとか。

市にはこのほか、「ザリガニ博士」「しらさぎ婦人」「いたっち」「フナどん」「イナゴージャス」の5体のキャラもいて、計7体もいる。

他の市町村も、全国的に人気が高い深谷市の「ふっかちゃん」を初め、それぞれ趣向を凝らしていて、どのイベントにも顔を出し、子供たちに大の人気。一緒に記念撮影する姿が見られる。ゆるキャラは地元の人々や観光客を呼び寄せるツールになっていて、まちおこしの願いが込められている。

県内でイベントがある度に、ゆるキャラが登場、B級グルメの屋台が並ぶ。この埼玉式コラボレーションが、海もない、温泉地もない埼玉県の観光客誘致にどれだけ力になるか楽しみだ。