新古今和歌集の部屋

前田家本方丈記 日野の庵15 世を知れらば願はず、走らず、ただ静なるを望みとし

をしれらはねかはすはしらすた

たしつかなるをのそみとし

うれへなきをたのしみとす。

すへて世の人のすみかをつくる

ならひかならすしも身のために

せす。あるひは妻子眷属のため

につくりあるひは親昵朋友の

ためにつくる。あるひは主君

師匠財貨車馬のためにさへ

 


(世)を知れらば、願はず、はしらず、ただ静かなるを望みとし、憂へ無きを楽しみとす。

すべて世の人のすみかを作るならひ、必ずしも身のためにせず。

或は妻子眷属の為に作り、或は親昵朋友の為に作る。

或は主君師匠、財宝牛馬の為にさへ

 

(参考)大福光寺本

シレゝハネカハスワシラスタゝシツカナルヲ望トシウレヘ無キヲタノシミトス。

惣テヨノ人ノスミカヲツクルナラヒ必スシモノタメニセス。

或ハ妻子眷属ノ為ニツクリ或ハ親昵朋友ノ為ニツクル。

或ハ主君師匠ヲヨヒ財宝牛馬ノ為ニサヘ

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