新古今和歌集の部屋

兼輔集 西本願寺本三十六家集 蔵書

  返し

わすれなばたれかは人をうらむべき

うきにをくれてしなばわれかは

  おとこ

みくまのゝうらのはまゆふもゝがさ

ねこゝろはあらねどあはぬきみかな

  女かへし

みくまのゝうらのはまゆふ、、され

ばわれもひとへに思やはする

  また返事

しのゝめのあくればきみはわすれ

けむいつともわかぬわれぞくるしき

  あめふるとてこぬおとこをうら

  みければ

おもふことならずながらによのなかに

ふればやあめにわれさはりけむ

  つきもへだゝりにけりと女の

  いへる返事に


兼輔集

忘れなば誰かは人を恨むべき憂きにおくれてしなばわれかは

み熊野の浦の浜木綿百重ね心はあれどあはぬ君かな

み熊野の浦の浜木綿夕されば我もひとへに思ひやはする

東雲の明くれば君は忘れけむいつともわかぬ我ぞ悲しき

思ふことならずながらに世の中に降ればや雨に我さはりけむ

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