新古今和歌集の部屋

小倉山百人一首 源氏物語哥 四


        よこぶえの
   横笛     しらべはことに
三           かはらぬを
十       むなしく
七           なりし
  よこぶえ   ねこそ
           つきせね
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        こゝろもて
   鈴虫     草のやどりを
三          いとへども
十       なを
八         すゞむしの
  すゞむし   聲ぞふりせぬ
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        やまざとの
   夕霧     あはれをそふる
三           ゆふぎりに
十       たち
九        いでんかたもなき
  ゆふぎり     こゝちして
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        たえぬべき
   御法    みのりなからぞ
四          たのまるゝ

十       よゝにとむすぶ
  みのり     中のちぎりを
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        おほぞらを
    幻     かよふまぼろし
四           夢にだに
十       見えこん玉の
一        行栄しら
  まぼろし       せよ
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        おぼつかな
   匂宮    だれにとはまし
四         いかにして
十       はじめもはても
二         しらぬわが
 にほふのみや       身ぞ
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

        こゝろありて
   梅枝     風のにほはず
四          そのゝむめに

三       まずうぐひすの
  うめがえ   とはずやあるべき
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        たけかはの
   竹河    はしうちいでし
四          ひとふしに
十       ふかき
四          こゝろの
  たけかは   そこは
            しりきや
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
   橋姫   はしひめの
四        こゝろをくみて
十          たかせさす
五       さほのしづくに
  はしひめ    袖ぞぬれぬる
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        たちよらん
   椎本    かげとたのみし
四          しゐがもと
十       むなしきとこと
六        なりにける
 しいがもと       かな
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        あげまきに
   総角    ながきちぎりを
四          むすびこめ
十       おな
七        じところに
  あげまき  より
         もあはなむ
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
        此春は
   早蕨       だれにか
四       かた   見せむ
十         みに  なき

  さわらび    つめる 人の  
         みねの
           さわらび
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「源氏物語和歌」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事