新古今和歌集の部屋

夏歌 宇治の鵜飼舟

第三 夏歌


攝政太政大臣家百首歌合に鵜河をよみ侍りける 前大僧正慈圓


鵜飼舟


  あはれとぞ見る


 もののふのやそ宇治川の


   夕闇のそら



読み:うかいぶねあわれとぞみるもののふのやそうじがわのゆうやみのそら 隠


意訳:鵜飼舟をしみじみと見入ってしまいます。(もののふのやそ)宇治川の夕闇の空の中でかがり火だけが揺らめいていて。


作者:じえん1155~1225藤原忠通の子兼実の弟。天台宗の大僧正で愚管抄を著す。


備考:六百番歌合。八代抄、歌枕名寄、新古今抄、新古今注、九代抄、九代集抄。

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