てゝさかひをいてあるひはいゑを
わかれて山にすむ。さま/\の御い
のりはしまりてなへてならす
ほうともをこなはるれともさら
にそのしるしなし。京のならひ
なにわさにつけてもみなもとは
ゐ中をこそたのめるにたえて
のほるものもなけれはさのみやは
みさをもつくりあへん。ねんし
(地を捨)
てゝ、境を出で、或は家を分かれて山に住む。
樣々の御祈り始まりて、なべて成らず。
法ども行はるれども、更に其の験無し。
京の慣らひ、何業に付けても皆元は、田舎をこそ頼めるに、絶えて上る物も無ければ、然のみやは操も作りあへん。
念じ
(参考)大福光寺本
テゝサカヒヲイテ或ハ家ヲワスレテ山ニスム
サマサマノ御祈ハシマリテナヘテナラヌ法トモヲコナハルレト更ニ其ノシルシナシ
京ノナラヒナニワサニツケテモミナモトハヰナカヲコソタノメルニタヘテノホルモノナケレハサノミヤハミサヲモツクリアヘン。
ネムシ