源氏物語 蓬生第一章第四段第二節 古歌とてもをかしきやうに選り出で題をも読人をもあらはし心得たるこそ見所もありけれ。うるはしき紙屋紙、陸奥紙などのふくだめるに、古言どもの目馴れたるなどは、いとすさまじげなるを、せめて眺めたまふ折々は、ひき広げたまふ。