新古今和歌集の部屋

玉葉 元暦大地震

玉葉 元暦二年七月

九日庚寅晴天。(略)

午刻大地震。古來雖有大地動事未聞損亡人家之例仍暫不騒之間舎屋忽欲壊崩。仍余女房等令乗車。大將同之引立庭中。余獨候佛前。舎屋等雖不伏地悉傾危。或棟折或壁壊。於築垣一本如不殘。如傳聞者京中之人家多以顛倒。又白川邊御領等或有顛倒之所或築垣許破壊。法勝寺九重塔心柱雖不倒瓦已下皆震剥如無成云々。大地所々破裂水出如涌云々。又聞天台山中堂燈承仕法師取之不令消云々。但於堂舎廻廊者多以破損。其他所々堂場悉破壊顛倒云々。余家前邊使馬助國行 於院八条院等申事由依所労不能參入也。法皇降庭上御坐樹下云々者女院又乗車令立庭給云々。院御所破損殊甚。大略寝殿傾危、不足爲御所之間御坐北對云々。凡往古來今異域他郷惣以未有如此之事。末代之至、大地之惡君弆國爰而炳焉者歟。法皇御參籠今熊野而依恐此事忽被出御云々。今日廣基天文博士持來地震之奏案占文云。

大喪  天子凶

七日動 百日内大兵起

上旬動 害諸大臣云々

或又女王慎 旱魃等云々。

於未來之徴者次事也。見當時天下損亡了。凡不能左右云々。主上渡御池中島云々。其後又南庭打幄爲御在所云々。内裏西透廊顛倒云々。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「方丈記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事