新古今和歌集の部屋

歌論 無名抄 俊成入道物語事



五條三位入道云、
俊惠は當世の上手也。されど俊頼には猶及び難し。
俊頼は思ひ至らぬくまなく、一方ならずよめるが、力及ばぬ也。今の世には、頼政こそいみじき上手なれ。
かれだに座にあれば目のかけられて、事一つせられぬと覺ゆる也。


○五條三位入道
藤原俊成(1114~1204年)法号は釈阿。千載和歌集の撰者で定家の父。
○俊惠
(1113年~?)源俊頼の子。東大寺の歌林苑の月次、臨時の歌会を主催。鴨長明は弟子にあたる。
○俊頼
源俊頼朝臣(1055~1129年)経信の子。金葉和歌集の撰者。
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