JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

交渉人

2008年01月11日 16時16分00秒 | ドラマ
 今年一番のエッセイ、どういう形で発表しようかと、その機会を虎視眈々と狙っていたのですが、ここは原点に戻りましてドラマ評でいきたいと思います♪

 さて、1月開始の新ドラ。申し訳ないが、ぱっと見渡した限りでは、も一つですワ。前回の『ガリレオ』ほど華のあるドラマはない。が、意外な拾い物はあるかもしれんので、気を落さぬよう。じんちゃんはね、自分がホンマにいいと思ったものしか勧めませんので、通り一遍のドラマ評なら、どうぞその辺の週刊誌でご覧ください。さぁ今回じんちゃんのツボを、ぐっと押したのは『交渉人』。おっと、交渉人いうても真下正義ちゃいますよ。このドラマの主人公は女交渉人、演じるは米倉涼子でございます。

 舞台は警視庁特殊犯罪捜査係。立てこもり、誘拐、脅迫等、現在進行形の事件を扱う。犯人との交渉を担当するのが交渉人=ネゴシエイター。第一話は人質立てこもり事件で、事件が起きてからの状況をいくつかの段階に分け、それぞれの場での対処法を説明していたのが面白かった。

 第1 怒りの段階 - 犯人包囲網をいかに築くか。   
 第2 要求段階  - 犯人像の分析開始。
 第3 交渉段階  - 犯人との会話をつなげ、その心理状態を読む。

 これ日常でも活用できるやん。どうすか?誰かさんを怒らせた時に。まぁそのお相手は、奥様ということにしておきましょう。「人質も犯人も殺さず、怪我もさせず・・・そんなものは理想論だ!」VS「理想論ではなく、それが任務なのです」

 強行突入から犯人射殺を命じる上司と、それを阻止しようとする米倉。そんなバチバチも、彩りを添えます。ところでこの上司(陣内孝則)、無茶苦茶ですねん。犯人分析に「何となく・・・」という言葉を使った米倉に激昂、いきなり殴りつける。かと思えば、犯人のもとへ交渉に向かう彼女に「スカートからズボンにはきかえろ」と、この期に及んで忠告。現場に行く前に言うたれよ。しかも同僚高知東生がはいてたズボンを、急遽米倉がやで。えーっ足の長さ一緒かい!ウェストどないしてんな!ツッコミ所満載ですワ。挙句は采配ミスの証拠を隠滅する。もう’ますだおかだ’のおかだのツッコミのようにですね、おーい!と。たかじんさんいうところの安物の船頭のように。あっごめん。誰もわからんネタやった。

 米倉さん、犯人と向き合い、警察機構にはびこる男社会と向き合い、イカれた犯罪者と向き合い、結果職場の女性には見放され・・・もう散々な環境です。そのバイタリティでどこまで挑んでいくか、じっくり拝見させていただきますゾ。彼女見てるとねぇ、元気になるの。『黒革の手帳』を代表とする松本清張作品の、小気味いい悪女っぷりが本道だけど、『女系家族』のひたすら耐える愛人・・・その実、芯が強くなびかない、そうして最後にフッとワルの部分をみせるのもオツやった。精神的に逞しい役をやらせたらピカ一やね。『肩越しの恋人』の迷えるアネゴっぷりもいいけどね。

 周りを囲むメンバー、まずは高橋克実(管理官)、筧利夫(係長)。『ショムニ』人事部長のニヤケ具合からはすっかり卒業、最近では硬質の味も出せる高橋と、舞台出身者だけあって他の共演者に埋没しない独特の雰囲気をかもす筧の芝居は楽しみ。渋所では笹野高史(係長)、大杉漣(捜査一課課長)。新人君に高岡蒼甫。ドギマギした新人役には、もったいない芸達者。少年の頃からきちんとプロ根性をもった役者だった・・・とは、『バトルロワイヤル』で共演した塚本高史くんの証言です。よきライバルらしい。伊武雅刀(新聞記者)もいい感じ。芝居のできる役者陣で脇を固めているので、落ち着いて見ていられそう。新鮮な味としては、イカれた犯罪者役の城田優。『沙粧妙子-最後の事件-』でエキセントリックな犯人役をやった、若き日の香取慎吾を彷彿とさせます。

 余談ですが、明日の夜9時~フジで放送の映画『バブルへGO!!』面白いヨ。小さなお子さんもOK♪家族でお楽しみください。’日立にあんなタイムマシンを作る技術あるんかいな’などと、決してツッコまぬよう。実家は日立製品に囲まれている、じんちゃんでした♪

 P.S.次週 『交渉人』の見所は、米倉さんの黒ブラ。フェチの人は見るように。いいぞいいぞ~!って予告見て、ガッツポーズしちゃったもんね。