JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

夫の条件

2008年01月19日 16時14分00秒 | 夫婦
 最近、娘が問うに 「ねぇねぇ、お父さんのどこがよくて結婚したの?」「あーん?」 言い辛い。非常に言い辛い。悪いけどあなたのここが好き!という積極的支持じゃないのよ。まぁ取りだてて嫌な所が見当たらなかった感じかな。それまで周囲の男性を見ていて、ちょいとご勘弁だったのが、'私を振り回すやんちゃタイプ’’生涯ギャンブル人生タイプ’’見得張り坊の金無しタイプ’。こりゃアカンかった~。(人となりは、また別の話やからね)

 常連さんならお察しでしょうが、包容力に欠けるんです。どこまでもマイペースなの。だから、やんちゃ坊主の面倒は見切れませんの。あれやって!これやって!と要求してくる男性は、どうも苦手だ。同期に天性のやんちゃ坊主がおりまして、宴会の時にスーツの上を脱いで「おっ、ちょっとこれかけといて。」アタシは奥さんじゃねぇ~。気の利く女性は自ら「かけたげようか?」などと言うんですけれども、そんなこともしたくねぇ~。かわいくない女だと思わんといてくださいよ。この同期はホンマに度を越してまして、人妻にモーニングコールを頼んでたんです。

 先輩にも、いらっしゃいました。休日いきなり電話をかけてきて、「これから出てこない?」「これからって?」「実は、もう近くまで来てるんだよね。あと20分くらいで着くから。」20分!パジャマ同様の姿で自堕落に過ごしている私に、20分で支度をしろと。せめて前日言ってくれ。百歩譲って朝のうち。気分で電話をしてくるな!こういう方は待つのも苦にならないのだろうが、人を待たせるプレッシャーだって、あるのですゾ。トロい私はてきぱきと支度ができない。よってズシリと心の負担。そんな事が数回続き、すんません!もう付き合い切れません・・・と、退散致しました。

 生涯ギャンブル人生は、わが父です。お馬さんがお友達。すべては、お馬さんを中心に回ります。メリーゴーランドやって馬も一緒に回るのに。小さい頃から休みの日に、家族でどこへも行けなんだといっても、過言ではない。動き出すのは競馬中継が終わってから。もう日が暮れるっちゅーに!年がら年中、毎週がこの調子。やかましい競馬中継にも、うんざりです。結婚してそんな生活ともスッキリおさらばと思てたら、数年たち日曜のお昼に、たかじんさんの番組が始まりまして。「母さん、どっか行こうよ~。」「ちょっと待って。今ええとこやねん。」テレビの前から動きません。すべては、たかじんさんを中心に回ります。動き出すのは番組が終わってから。たかじんさんは馬か!因果はめぐる・・・

 見得張り坊の金無しはね、イケメンのごっつーええ人でした。ブランドにも詳しくて「君のファンション、ハマトラ風だね」などとさらっと言う。「ハマトラってなに?」ブランドわかりませんの。目にして、いいと思ったものを買う。それだけですから。男選びも、そんな所があるかもしれない。(男は買いませんけども) で、この彼ですが始終金がない。デート代を捻出するのに、後輩にご馳走するのに、カードでお金を借りまくり。行いはスマートなんだけどねぇ。彼にはよく迷惑をかけました。宴会で酔っ払った私を送り中、電車の網棚にバッグを忘れ、私は私で「ここで待ってるんだよ!」という言葉もきかず、とっとと部屋へ帰り大騒動。翌日青い顔をして出勤してきた彼は・・・「おはよ~♪」顔を見るなり倒れこむように「探したんだよ。もう心配で心配で。よかったぁ!」怒りもせず、ひたすら安心してくれました。

 「何でそんなことを知りたいのよ。」娘に質問をしてみました。 「だって、わたしが結婚するときにね・・・どうやってきめたらいいのかなとおもって。」「あなたはどんな人がいいの?」「うんとねー頭がよくって(ふんふん)、お金をためてて(ほうほう)、やさしくって(なるほど)、夫婦げんかしなくって(あてつけか!)、それでぇねらわれてない人。」狙われるヤツって誰やねん。「政府の高官かよ!」(BY 兄)。「組長かよ!」(BY 母)。 「そんでもって、ブサイクじゃない人がいいんだろ。」「ああブサメンな。」以前経済評論家の森本卓郎さんが、世の中の男性は4つに分かれると仰ってまして。即ちイケメン、フツメン、ブサメン、キモメンと。いや~これにはウケました。彼の論調は好きではないんですが、この言葉だけは印象に残っております。経済の範ちゅうやないっちゅーねん。「ねぇねぇ、父さんは何メンなの?」答え辛い。非常に答え辛い。しかも本人がそこにおるやんけ。そのうち質問が変わった。ほっ。

 「ねぇねぇ、お母さんはお父さんに恋してるの?」どきっ。「聞くな。」「もう終わってんだろ。」と兄(小4)。「アホ抜かせ。まだまだ現役じゃ。恋の炎がメラメラと(笑)」「えっ 父さんに?」「はっ?いや父さんには、違うものがメラメラと・・・じーっ。」(スナイパーの目:こしゃくな事をヌカすので)「だってお父さんとお母さんが、裸で抱き合ってるの見たもん。」「だから夢でも見とったんやろ~。」「おいらも知ってる。神戸のホテルで目を覚ましたら、キャーとかアンとか・・・しばらく聞いてたらさー」聞くな!「父さんがパジャマ着て、ベッドへ戻ってったよ。」 「知るかい。」途中でグースカピーだったし。「だっておいら、その後トイレに行ったんだもん。間違いないよ。」 バレてた。という訳で、これからは子どもたちのいぬ間に。しかしなんでムラーズくん、わかったんやろ。(兄は知っていた)スリっとお見通しでしたね。

 ホンマは、私なりの結婚の条件があったんです。大層に言うことじゃないから、面と向かって聞かれると、どうにも答え辛い。実はねぇ・・・笑いのツボが一緒♪これが決め手だったの。何だかなぁと思ってたけど、先日占いの本を見ていたら、山羊座の結婚相手の選択基準で正にこの一言が。おもしろいと思うものが共通していれば、末永く笑顔の絶えない結婚生活を送れるそうで。実際はそう一筋縄じゃいかないんですが、それはまた別の話。

<参考>
 ハマトラ:横浜のトラディッショナルファッション
 http://vc-wing.or.jp/hyakka/style_2.html